写真➀は2019.05.09に、②は2023.05.09に、国道の停車スペースから遠望したもの。人が踏み込む気になれない藪の中。記憶どおりの状況に安堵する。カザグルマは多年草なので、ひょっとして同株なのかもしれない。出会えてよかった。

カザグルマ（風車）

キンポウゲ科　センニンソウ属　

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オオバギボウシ（大葉擬宝珠）

キジカクシ科　ギボウシ属

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　花期は6～8月。葉よりも長い花茎を伸ばして、白または淡紫色の花をやや下向きに付ける。花は漏斗形で先が6片に裂ける。花軸に付く蕾は、下から上へと、次々と開花していく。（写真中左、水が集まるような所）

クマイチゴ（熊苺）

バラ科　キイチゴ属   

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　茎は1～3m。直立又は傾斜する。キイチゴ属の中では大型で、茎は赤紫色で毛がなくて刺が多い。葉も鉤形の刺がある。花期は4～6月。花は白く、径1～1.5㎝で、短い枝先に数花が集まって咲く。果実は6月頃に赤く熟し食用になる。

ナラガシワ（楢柏）

ブナ科　コナラ属　

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　同属でよく似たカシワがあるが、葉柄が1～3㎝と認められることからナラガシワとした。幼木。

ノイバラ（野茨）

バラ科　バラ属  

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　葉柄に合着している托葉の形状からノイバラと分かる。写真中央のやや右下。いつも何かの虫かなと思う。花期は5～6月。当地ではまだ蕾の状態。

カノコソウ（鹿の子草）

オミナエシ科　カノコソウ属

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　山地の湿った草地にやや稀に生える。高さ40～80㎝。葉は対生し、羽状に全裂する。花期は5～7月。オミナエシに似た姿で淡紅色の小花を多数咲かせる。雄しべは4本で、花冠は径3㎜。名は、上から見るとポツポツとした蕾が鹿の子絞りに見えることによる。別名「ハルオミナエシ」。まだ蕾の多い状態である。

オドリコソウ（踊子草）

シソ科　オドリコソウ属  

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　山野の半日陰に群生。高さは30〜50㎝。葉は対生し、長さ5〜10㎝の卵状三角〜広卵形で先端は尖る。縁にあらい鋸歯がある。花期は3～6月。上部の葉腋に白〜淡紅紫色の唇形花を密に輪生する。花冠は長さ3〜4㎝で、上唇はかぶと状、下唇は3裂する。側裂片は小さく、中央の裂片は大きく前に突き出し、浅く2裂する。

ヤマハコベ（山繁縷）

ナデシコ科　ハコベ属  

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　山地の林下に生育。石灰岩地や安山岩地に多く、やや乾燥気味の所に群生する。草丈は20～３０㎝。茎は地を這い先は立ち上がり毛がある。葉は広卵形で長さ1～2.5㎝、柄がなく先は尖り毛がある。花期は4～6月。花は葉腋に付くが少なく、５個の白色の花弁は２深裂し、10枚に見える。

アオオニタビラコ（青鬼田平子）

キク科　オニタビラコ属

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　日当たりのよい道端、空き地。草丈は20～80㎝。茎は普通数本束生し、緑色を帯びて毛が少ない。根出葉はロゼット状。茎葉は少なく小さい。花期は５～10月。頭花は散房花序に多数付き、径8～13㎜。総苞は長さ4～5㎜、外片は卵形で長さ0.5㎜、内片は８個、後に反り返る。小花は黄色で10～20個付く。果実は痩果。長楕円形で少し扁平。冠毛は白色で長さ3㎜。

イワガラミ（岩絡み）

アジサイ科　イワガラミ属  

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　やや明るい場所にふつう。幹や枝から気根を出して他物をはい登り、長さ7〜10mに達する。枝先に径10〜20㎝の散房花序をだす。装飾花は白色で、萼片が1個付く。（よく似たツルアジサイは、装飾花の萼片は3～4枚。）花期は6〜7月なので、写真のものも開花し始めである。

ゼンマイ（薇）

ゼンマイ科　ゼンマイ属　

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　ゼンマイ類は胞子葉（写真）とやや遅れて出る栄養葉があって、同じ株に混在する。栄養葉は個々の小葉が幅広い楕円のような三角形で先端は丸く表面に艶がない。胞子葉は栄養葉よりも高くまっすぐに立って棒状の小葉が並ぶ。まれに栄養葉の一部に胞子嚢が出る場合もある。

　蔓性でからまりながら、2～5mほど伸びる。写真➀➁は目前で、③④は上部で展開。当地点も四年前の記憶が残っていた。

カザグルマ　Ⅱ

ヤマブキ（山吹）

バラ科　ヤマブキ属   

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　径30～50㎜の鮮やかな黄色の花を、当年枝の先に多数付ける。花は一重のものと八重のものがあり、特に八重咲き品種が好まれ、よく栽培される。一重のものは花弁は5枚。多数の雄しべと5個から8個の離生心皮がある。心皮は熟して分果になる。果期は9 - 10月。花期は4～5月だが、すでに盛期は過ぎていて多くの花が散り落ちていた。

コメガヤ（米萱）

イネ科　コメガヤ属　

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　根茎と種子で繁殖し散生する。茎は高さ30〜40㎝、直立・叢生し、基部は紫褐色を帯び、細い匍匐根茎を伸ばす。葉は長さ5〜20㎝で、葉身は線形。花期は6～7月。花序は円錐状であるが、枝が短いので総状に見え、長さ7〜15㎝、10個内外の小穂を1側にやや下垂して付ける。小穂は広楕円形で長さ5〜6㎜、無毛で紫色を帯び、4小花からなる。

　葉は対生し、円～扇形。花期は4～5月。葉腋から1本ずつ花が出て1～2、3個並ぶ。花色は淡紫～淡紅紫色でよく目立つ。生育地、場所によって濃淡が異なるため、それぞれに楽しめる。唇形で長さは20㎜。花の下唇は4裂して、内面には濃紅紫色の斑点とちぢれた毛がある。萼は筒状で、長さは8㎜、5深裂して先が鋭く尖る。

ウマノアシガタ（馬の足形　馬の脚形）

キンポウゲ科　キンポウゲ属

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　全国。日当たりのよい山野にふつう。草丈30～60㎝。花期は4～6月。花弁は５個で黄色。光沢がある。

シャガ（射干）

アヤメ科　アヤメ属  

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　帰化植物。三倍体のため種子が発生しない。そのため分布の広がりは、人為的に行われたものと考えられる。

スイバ（酸葉）

タデ科　スイバ属   

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　草丈は60～100㎝。茎葉は所々で赤みを帯び、下部は矢じり形の根から生える葉が付き、上部は茎を抱く。花期は夏。赤みを帯びた淡緑の花を花穂になって付ける。

ウバユリ（姥百合）

ユリ科　ウバユリ属　

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　山麓や谷間の草地や林内に生育する。直立する茎の高さは50～100㎝。花期は7～8月。茎の先端にテッポウユリに似た横向きの花を2～4個付ける。花は緑白色で、長さ12～17㎝の細長い花びらがやや不規則に並ぶ。花後は長さ4～5㎝で楕円形の果実を付ける。

ウツギ（空木）

アジサイ科　ウツギ属   

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　①若枝の樹皮が淡茶褐色であること、②葉は厚く③互生し④長卵～卵状披針形であり、➄円錐花序に多くの蕾があること等からウツギと同定した。花は垂れ下がって咲く。初めは何だろうと考えてしまった。花は楽しみのひとつである。つい、口ずさんでしまう。♪♪卯の花の　匂う垣根に　ホトトギス・・・♪♪である。

ショウジョウバカマ（猩々袴）

シュロソウ科　ショウジョウバカマ属  

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　花後。花披片は淡紅色〜濃紅紫色、まれに白色で、長さ1〜1.5cm、基部はややふくらみ、花後も緑色になって残る。雄しべは6個、花糸は花被片と同長かやや長い。葯は紅紫色。

ヤマグワ（山桑）

クワ科　クワ属　

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　①葉身は卵状広楕円形で、②しばしば深く3〜5裂し、③先は短く尾状にとがり、④基部は切形または浅心形であることからヤマグワとしたが、自信度【★★☆☆☆】くらい。いずれにしても幼木。通路脇に生えたもので、いずれは刈り取られるかもしれない。

ヌルデ（白膠木）

ウルシ科　ヌルデ属   

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　樹高は3～7m。葉は互生、9～13枚の小葉からなる奇数羽状複葉で葉軸には翼がある。縁には鋸歯がある。秋には紅葉し野山を彩る。新芽も赤く染まる。葉でかぶれる人もいるが、ウルシ成分は少なく、劇症にはならない。花期は8～9月。枝先に円錐花序を出して、黄白～白色の小さな花を多数咲かせる。雌雄異株。幼木。

カマツカ（鎌柄）

バラ科　カマツカ属　

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　名は、材を鎌の柄に用いたことによる。なるほど、本種は根際から株立ちになることが多く、あまり太くならず材が硬い。山地にふつうに自生するが、あまり群生せず個体数は少ない。

エゴノキ（えごの木）

エゴノキ科　エゴノキ属  

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　樹高は7～15m。葉は互生し、両端の尖った長楕円形。花期は5～6月。写真は開花前のものと思われる。房状に白い花を下向きに1～6個付け芳香がある。花径は25㎜ 、花冠は先端が深く5裂して、大きくは開かずややつぼみ加減で咲く。雄蕊は10本。

ナナカマド（七竈）

バラ科　ナナカマド属　

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　樹高は3～12m。葉は長さ15～25㎝の奇数羽状複葉で、長さ3～9㎝のの側小葉が4～8対向かい合って付く。小葉は披針形または長楕円状披針形で、先は尖る。花期は5～7月。白い五弁花を多数咲かせる。

ウツギ　Ⅱ

　写真は開花前のもの。円錐花序を付けている。後に垂れ下がって咲く。

　遠望とは言え、あまりにもピンボケ写真ばかりで、掲載するのを躊躇してしまう。20枚ほど撮影したなかの6枚。他の植物に絡みながら大繁殖している。上手に撮ればいい写真になるのだろうと思う。

カザグルマ　Ⅲ

コバノガマズミ（小葉蒲染）

ガマズミ科　ガマズミ属   

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　高さ4m。よく分枝して茂る。花期は4～5月。枝先に径3〜7㎝の散房花序を出し、白い小さな花を多数付ける。

ビロードイチゴ（天鵞絨苺）

バラ科　キイチゴ属

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　高さ1～2m。茎は立つか傾斜し、ビロード状の短毛が密生し刺がある。葉は長さ3～10㎝の長卵～卵形。先は短鋭尖頭で、縁には鈍鋸歯がり、裏面脈上に短毛がある。花期は4～5月。花は枝先に１個下向きに咲く。径2㎝で花弁は白色で平開する。萼にはビロード状の毛が密生する。果実（集合果）は球形で径1㎝、黄紅色に熟す。

キランソウ（金瘡小草）

シソ科　キランソウ属　

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　山麓等の陽地に生える。葉は対生し、披針～倒披針形。花期は3～5月。茎の先端近くの葉の付け根に濃紫色の小花を数個付ける。花は径5～10㎜の唇形花で、上下二つに分かれた上唇は下唇よりもごく小さい。下唇は平らに大きく発達して3裂して大きく広がり、特に中央の裂片が長く突き出し、先端は切れたようにまっすぐで、中央が切れ込んだようになって浅く2裂する。上唇の花弁は2つに裂けている。

サワギク（沢菊）

キク科　サワギク属   

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　山地の湿り気のある林下。草丈は30～120㎝。茎は直立し、上部で分枝する。葉はまばらに互生。茎葉は羽状に深裂～全裂する。花期は6～8月。頭花は枝先にやや散形状に多数付き、径1.2㎝。総苞は筒形で長さ径とも5㎜。舌状花は黄色で長さ8㎜。筒状花は黄色。
痩果は円柱形、長さ1.5㎜で短毛がある。冠毛は長さ6～7㎜、雪白色。

オオバイカイカリソウ　Ⅱ

ナンテンハギ　Ⅱ

ホウチャクソウ（宝鐸草）

イヌサフラン科　チゴユリ属　

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　草丈は30～60㎝。葉は互生し、茎は上部で分かれる。花期は5～6月。先端の葉の付け根から長さ2㎝の花が1～3個垂れ下がって咲く。花被片は6枚（3枚の花びらと3枚の萼）で開かないので筒状に見える。花の先端ほど緑色が濃い。花後に径1㎝の実がなり黒紫色の液果となる。

マルバコンロンソウ（丸葉崑崙草）

アブラナ科　タネツケバナ属

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　草丈は5～20㎝。茎葉は数個が互生し、葉柄があり、基部が小さい耳状に広がって茎を抱く。葉身は奇数羽状複葉になる。花期は4～6月。茎先に短い総状花序を付け、白色の十字形の4弁花を数個付ける。萼片は楕円状へら形で長さ2㎜、外片に白色の毛が密生する。花弁は倒卵形で、長さ5～7㎜。

タニギキョウ（谷桔梗）

キキョウ科　タニギキョウ属   

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　全国の山地の木陰に生える。高さ10㎝。葉は比較的上部にまばらに互生し、長さ5〜15㎜の柄があり、卵円形で長さ8〜25㎜。粗い鋸歯が数個ある。花期は5～8月。茎頂または上部の葉腋から花柄を立て、白色の鐘形の花を付ける。花冠は長さ5〜8㎜、先は5深裂する。雄しべは5個。果実は細い弱々しい柄の先に上向きに付くが、熟してくるとしだいに下向きとなる。

ヘビイチゴ（蛇苺）

バラ科　キジムシロ属   

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　全国に分布。野原等の湿った草地に自生。茎は短く、葉を根出状に付けるが、よく匍匐茎を出して地面を這って伸びる。葉は三出複葉、楕円形の小葉には細かい鋸歯があって深緑。花期は4～6月。葉の腋から顔を出すように黄色い花を付ける。花の径は1.5㎝で、花弁の数は5個。花後に花床が膨らんで光沢のない薄紅色となる。果実の表面には多数の痩果が付き、赤色で球形。

　カザグルマ群生地に到着。当地はササ類を中心にした草地で樹木は生えていない。

コウゾリナ　Ⅱ

カザグルマ　Ⅳ