山口県以南の各地に自生するツバキ科の常緑樹。日本特産の花木であり、暖地の林内や林縁に自生する。佐賀県神崎郡の千石山にあるサザンカの純林は自生の北限とされ、国の天然記念物に指定される。近隣で見られるものは栽培種であろう。写真のものも植栽されたものと考えられる。300以上の園芸品種があり、晩秋~冬に咲く花を観賞するため、庭木や鉢植えに使われることも多い。上手に管理すれば花で覆われた垣根を作ることができ、古くから人気が高い。
ツバキの花は花弁が合着しているためまとまって落ちるが、サザンカは花弁が1枚ずつ落ちる。