午前6時48分、栂池自然園駐車場着。車もまばら。8時00分始発のゴンドラを待つ。

　栂池高原駅から「ゴンドラリフト・イブ」に乗って栂の森駅に向かう。6人乗り。全長4120m、高低差625mを、乗車時間はわずか20分で。

　8時05分頃。うっかりしていると、あっという間に多くの人が並んでしまう。外国人客が多いのに驚く。

　セリ科もすぐに名前が出てこない。自身もなんだか気が急いている。よく確認もせず素通りする。

　今回は「展望湿原」まで行って、そこから白馬三山を望むことが一番の目的。

　葉の形態等からタテヤマアザミと思われる。当地には多く、9月中頃まで楽しめる。

　ハンゴンソウ。同属のキオンに酷似して葉が3～7深裂する。

　ヤマハハコ。写真が悪すぎる。白い花弁のように見える葉が変化した総苞片と、中央に緑色の本当の花がある。中部地方以西（近隣にも）にホソバノヤマハハコがある。

　写真中央にオオウバユリ。（果実）本州関東中部地方以西、四国、九州に分布するウバユリに似て大型で花数も多い。白花は葉の形状からミヤマセンキュウと思われるが、同定はしない。

映像　ロープウエイから

ゴマナ

ヤマハハコ

カンチコウゾリナ

　コウゾリナと同属で高山の砂礫地、草地に生育する。

オニシオガマ

　花期は8～9月なので、花の咲き揃った状態に出会えると楽しみにしていたが、今年は猛暑の影響でか進行が少し早かったようだ。

　セリ科で大型のオオバセンキュウ。葉は細かくは切れ込まない。どうしても立ち止まって見てしまう。

　花期は7～9月。だから、花の少ないこの時期でもきれいに咲き残っているので嬉しい。

ビジターセンター（自然園入口・写真中央）に到着。

　自然園に入るとすぐに白馬三山方向を望む。天気がよいことが嬉しい。ガス（霧）がかかる前に、今日の目的地「展望湿原」まで行きたい。分岐。右へ。「ミズバショウ湿原」方向に進む。

タテヤマアザミ

ゴマナ

ウメバチソウ

　花期は8～10月で、山地～亜高山の日当たりのよい湿った草地に生える。近隣でもよく見かける。写真が悪すぎる。

オニシオガマ

　花後。

オオバタケシマラン

　同属でよく似たタケシマランがあって、本種は、茎の高さは50～100㎝。葉は卵形または卵状楕円形で、基部が心形になって茎を抱き、果実は径10㎜の楕円球になる。

タケシマラン

　対して、タケシマランは、茎の高さは20～50㎝。葉は卵状披針形で、茎を抱かないで、果実は径7㎜の球形になる。両者は同じ環境の中で共生している。

オガラバナ

　カエデ属の中では珍しく総状花序を付ける。花は花序に100-200個も付き、黄緑色になる。花期は6～果期は9～10月。果実の状態を撮影したのは初めて。

ハリブキ

　茎には針状の刺が密生し、葉柄にも葉脈にも刺が付く何とも痛々しい植物。花期は6～7月で、緑白色の目立たない小さな花を多数付ける。秋に果実が赤く熟す。 　

クロトウヒレン

キンコウカ

ダケカンバ

ウラジロナナカマド

　ゴマナ？。それにしてはちょっと小型。

ミヤマセンキュウ

マイヅルソウ

　全国に分布。山地帯～亜高山帯の林下に生育する。花期は5～7月。写真は果実。ウズラの卵に似た白っぽい色で、秋には赤く熟す。

オヤマリンドウ（御山竜胆）

リンドウ科　リンドウ属

参考　☜

　茎は直立し高さ60㎝になる。花期は8～9月。花は濃紫色で茎の先端部に複数付ける。花弁は長さ2～3㎝。５裂するが、日中晴天の時にだけ、わずかに開き細長くすぼまった形である。開いたものにはなかなか出会えない。

　花を終えたオニシモツケの間から、季節を譲り受けるようにして伸びてきたトリカブトが花を咲かせている。

　この金平糖のような果実は、モミジカラマツだと思われる。これもメタカラコウやオオバタケシマランと共生しながら生育し花を終え実を結んでいる。

道のりが長すぎる

オヤマリンドウ

「おっ、これはすげぇー。」と思わず立ち止まる。

　オヤマリンドウの花が、いくつか全開していた。平開はしない。これが精一杯なんだろう。晴天に恵まれて太陽がしっかり降り注いているからだろう。しばらく撮影タイムを楽しむ。

　茎の先に径2㎝ほどの白色の花を数個付ける。大小2枚つく葉はフキに似た形をしており、花は小さい葉に付き、葉の上に乗っているように見える。花後、濃い青紫色で白い粉を帯びた実を付ける。実は食用になり甘い（食べてはいけない）。 雨に濡れると花びらが透明になる。