登山口に向かう途中で5時27分。「わっ、白い穂がきれい」と思って撮影。しかし、名前が分からない。辺りを見渡しても他に株は見当たらない。次（右）の写真は一部分をパソコン上で拡大したもの

　シモツケとしたが、広島県・吾妻山等で見たものと比べると大きく感じる。逆に、吾妻山で見たものを小さく思い出すのかも知らない。本州、隠岐諸島、四国、九州に分布。海岸から山地までの、日当たりの良い草地や岩礫地に生育するが、個体数は少ない。

水場（お清めの水）、アジサイの生花を飾っている。

　本州、四国、九州に分布。山地の林下や日の当たらない場所に生育する。しばしば群生する。花期は7～10月。花柄は細長く、茎先および上部の葉腋に付き、二又状の先に2～5個の花を付ける。花冠裂片に見えるのは萼裂片で、萼は白色で5裂し、裂片は広楕円形で長さ約3㎜になる。花期の初め頃。花は小さくてよくよく見ないと見落としてしまう。

　「林内のこんな薄暗い所に生育しているバラ科。初めての出会いかも知れない。あとで調べてみよう。」と一枚だけ撮影。それで、調べれば調べるほどノイバラの条件（説明）に一致するが、さらに調べてみるとモリイバラがあって、それも説明的にはよく似ていて、なにがなんだか分からなくなってしまった。ノイバラは陽当たりのよい山野を好むことから、モリイバラではないかと推定しておく。花期は5～6月、果期は10～11月。花と果実では区別がしやすいので、また来るしかない。

ノリウツギが見える風景

　ノリウツギは、「山地の沢沿いや湿った場所を好むが、あまり日陰では育たない。」とされる。この個体は半陰陽のような条件の中だからなのか、少し弱々しい感じはするが、純白の花が薄日に冴えて美しい。 

少し時間をとって休憩・行動食

　本州、四国、九州に分布。山地の草原や林縁などのやや乾いた場所に生育する。剣山では、リフトの乗車中と西島駅リフト降車場辺りの草むらで見ることが出来る。写真のものが自生種かどうかは定かではない。茎の高さは100～150 ㎝。根生葉は線形で、長さ40～50㎝。花期は7～9月。1本の茎の先端が花序が枝分かれしてレモン色のラッパ状の花を上向きに次々と咲かせる。花弁は6つに深く裂け、やや芳香がある。夕方に花を開き、翌日の午前中にしぼむ。

　全国に分布、山地の木陰に生える。茎は方形で下部は倒れて斜上し長さは20〜50㎝。葉は5〜20㎜の柄があり、葉身は狭卵形〜卵形で長さ2〜5㎝、幅1〜2.5㎝で、やや薄くまばらに毛があって裏面には腺点が目立つ。花期は8～10月。仮輪は相接してまばらな花穂を作る。萼は長さ5㎜内外で開出する長白毛が多い。花冠は白色で淡紅紫色を帯び長さ6〜7㎜。分果は平滑、少し扁平な球形で長さ約0.8㎜。

　全国に分布。山地や河川敷の日当たりのよい草地に自生する。茎は高さ50～130㎝くらいになり、直立し、分枝する。葉は茎に対生し、形は披針形で葉の基部は茎をなかば抱く。花期は7～9月で、径5㎝で花弁5個の大きな黄色の花を茎や枝の先に付ける。花は巴形のゆがんだ形をしており、名の由来となっている。花の中心に雌しべがあり、花柱の先が5裂して反り返る。その周りには多数の雄しべがあり、5束に分かれる。

刀掛の松　8時32分

　同属のノキシノブに似て、高山地の岩上や樹幹で稀に見られる。いい加減な撮影をしているので、細かい点でノキシノブとの違いが分かりにくいが 、高山であり、葉をややまばらにだしていることから、ミヤマノキシノブとした。葉先、胞子濃群（ソーラス）、葉柄の形（長さ）・色等が確認できない。『後で後悔』するとは日本語としてはおかしいのだろうが、度々やらかしては『後で後悔』している。

　本州紀伊半島、四国、九州に分布。　山地の日当たりのよい草地に生育する。クガイソウの変種で花軸に毛がないものを指す。草丈は80～130㎝。茎は直立する。葉は4～8枚が輪生し、長さ5～18㎝の長楕円形（クガイソウより幅広）で鋸歯がある。花期は7～8月。花は茎の先に穂状に付き、淡紫色の花を密に付ける。花軸に短毛がある。登山道から離れてやや群生はしているが、どこにでも咲いているということはなく、剣山においてもやや限定的である。

　北海道、中部地方以北と四国の剣山に分布。亜高山、高山の草地や岩場に生育する。アキカラマツの変種で、果柄が1～4㎝と長いことが相違点とされる。草丈は30～100㎝。アキカラマツより小さい、葉は3～4回3出複葉。小托葉があり、小葉は楕円形で先が浅く2-3裂する。葉裏にごく短い腺毛がある。花期は6～8月。花は円錐花序にややまばらに多数付き、径1㎝、花弁はなく、黄白色の葯が花糸でぶら下がる。萼は早くに落ちる。 花柄は長く花の付き方はまばらである。花後に果柄はよく伸び、果実には腺毛が見られる。

ま近で盛期の花色を楽しむ

ツルギハナウド　Ⅲ

　6月の時から気になっていて、7月には花がいっぱい咲いているかと楽しみにしていたが、花は終わって花後の姿になっていました。調べてもなかなか分かりません。調べて、〖➀「イワガサ」・近畿地方以西に自生するバラ科シモツケ属の落葉低木で山地や海岸の岩場に見られる。　②「ウラジロイワガサ」・イワガサとイブキシモツケとの交雑種。葉がとてもよく似ている。　➂「トサシモツケ〗・四国固有種。四万十川と徳島県の那賀川、勝浦川だけに分布する固有種。葉は長楕円形で切れ目もなく似ていない。〗　➃「イワシモツケ」・本州の近畿地方以北に分布するもので分布域にない。〗 ということである。剣山とはっきり結びつく文献（文言）等に出会っていない。

　全国。山地や道端に生える。茎は叢生し高さ1ｍ。鈍稜があり短毛を密生する。葉は対生して幅12～18㎝の広卵形または扁円形で、先は多く3尖裂し尾状となり、縁は鋸歯から上に向かって大欠刻（切れ込み）となる。質はやや薄く、両面に短毛がやや多い。葉柄は葉身とほぼ同長。花期は8～9月。雌雄同株。茎の下部に雄花序を上部に雌花序を付ける。生育のよいものでは下部から円錐花序がでるが、上部は穂状である。雄花は球状に集り、4花被片と4雄しべがある。雌花の球状の集りはやや離生して、花被筒に包まれた果実は倒卵形または広倒卵形、縁に翼があり、全体に毛があるが、上部の毛が長い。花柱は長さ1.5㎜。

　全国に分布。自然度の高いところに生育する。草丈は70～150㎝。オニユリに似るが、全体が小さい。花茎の高さは30〜60㎝。葉は長さ8～14㎝の線状披針形で、多数つき、先端は尖り、柄はない。縁に低い半円状の小突起がある。オニユリとは違い葉の根元に珠芽(むかご)を付けない。花期は7～9月。花は茎の上部に2〜10個つき、下向きに咲く。長さ6～8㎝の漏斗状で、花被弁は強く反り返り、赤橙色で内面に黒褐色の斑点がある。