全国の道端や荒れ地、河原に生える。茎はよく分枝して高さは0.8〜2ｍになり、節はふくらむ。葉は長さ15〜25㎝の披針形で、先は長くとがる。托葉鞘は筒状。花期は6～11月。花序は長さ3〜7㎝と長く先は垂れ下がる。花は淡紅色または白色。花被は4〜5裂し、果期には先が2分岐した脈が目立つ。そう果は扁平な円形で黒褐色。

　海辺や河原などの荒れ地に生える。茎には基部が赤くふくれた開出する剛毛が一面にある。葉は多形で、茎葉は長さ5〜15㎝、幅2.5〜4㎝、縁に波状の低鋸歯がある。萼裂片は披針状三角形で、赤みを帯びる。花期は7～10月。花弁は長さ3.5〜5㎝、幅が広くて5.2㎝に達する。さく果は長楕円形で先端は細くなる。種子は角ばっている。

　日当たりのよい山野にごくふつう。高さ0.6〜1m。根元から長い匐枝をだし、先端に新苗をつくる。茎の下部には白い粗毛が多いが、上部では少ない。葉は対生し、長さ3〜15㎝。多くは羽状に分裂し、裂片は卵状長楕円形で頂裂片が最も大きい。花期は8～10月。花は白色で、散房状に多数付く。果実はそう果、長さ3㎜の倒卵形で、小苞が大きくなって、果実を取り巻き、うちわのような翼になる。

　全国の道端などにふつう。高さ30〜60㎝。茎は時に暗紫色を帯びる。葉は互生し、長さ3〜8㎝の卵形で、先は尖り、鈍い鋸歯がある。花期は9～10月。葉腋に雄花と雌花が混じって付く。雄花の花被は4裂し、雄しべは4個。雌花の花被も4裂する。花柱は紅紫色、糸状で子房の側面につき、花被片の隙間から外に伸びる。

ツユクサ（露草）

ツユクサ科　ツユクサ属　

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　花期は6～9月。1.5 - 2㎝の青い花を付ける。早朝に咲いた花は午後には萎む。萼片は3枚で白色。花弁は3枚あり、上側の2枚は大きく青色で、下側の1枚は白くてごく小さい。雄しべは6本あり、上側の3本、下側中央の1本、下側左右の2本で形態が異なる。

　花期は7～9月。茎の先端に集散状になる花序を付け、白または淡紅色の花を多数付ける。花序の周辺につく装飾花は少数あり、花弁状の3つの萼片からなり、卵形で長さ7～18㎜で、白または淡紅紫色になる。両性花は小型で径6～7㎜。普通花の花柄は長さ3～6㎜。萼片は5個あり、広卵または三角状卵形で先は円形になる。花期には平開する。

　茎は蔓状に長く伸びる。葉は互生し、長さ5〜15㎝の卵状長楕円形で5～7脈があり、やや厚くて光沢がある。葉柄は長さ1〜2.5㎝で、基部に托葉の変形した巻ひげがあり、これで絡みつく。花期は7～8月。葉腋から散形花序をだし、淡黄緑色の小さな花を付ける。雌雄異株。雄花の花被片は長さ4〜5㎜の披針形。葯は線形で鉤形に曲がる。雌花の花被片は長楕円形でやや小さい。花柱はほとんどなく、緑色の子房の上に3裂してそり返った柱頭がのっている。液果は径1㎝の球形で黒く熟す。

ウメガサソウ（梅笠草）

ツツジ科　ウメガサソウ属　

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　花期は6～7月。茎先に花茎が伸び、花茎に点状の細毛があり、1～3個の卵状楕円形の苞が付く。花はふつう1個、まれに2個付き、はじめやや下向きに付くが、果実として熟すにつれ上向きになる。

　山野や道端にふつう。高さ20〜80㎝。葉は3出複葉または1〜2回羽状複葉。花期は7～11月。茎の上部は多少分岐して長さ10〜25㎝の長い花穂となり、まばらに花を付ける。萼は唇形、長さ5〜6㎜。花冠は紫〜青紫色で長さ10〜13㎜、やや斜上する。雄しべははじめ上唇に沿って斜めにやや突き出て、やがて下方に曲がる。葯は花冠からわずかに超出する。分果は長さ1.5〜2㎜。

　林下に生える。冬のハナワラビに似るが、葉はやや大型。茎に毛が散生。栄養葉の羽片の頂片は鋭頭〜鋭尖頭、裂片は鋭鋸歯縁。胞子は秋に熟す。

　林内等で見られ、高さ10～30㎝の多年草。茎は細く、基部は長く地を這って枝分かれする。葉は互生する単葉で、長さ3～7㎝の広披針形となり波打つ。葉の両面に毛が生える。葉の基部は鞘となって茎を抱き、鞘の縁に毛が生える。花序は長さ6～12㎝で直立し、枝は6～10個出て伸張せずに短く、密に小穂を付ける。小穂は長さ0.3㎝ほどで2花からなり、まばらに毛が生える。果実が熟すと、芒に粘液が出て、動物などにくっついて散布される。

　茎は直立し、高さは40～90㎝。（他の植物と支え合ったり、また倒れるものもある）花期は7～10月。野草では珍しく朱赤色の花を、分枝した茎の先にまばらに数個付ける。萼は2.5～3㎝の長円筒状で5裂し毛はない。花弁は5個で長さ2.5～3㎝になる。朔果は先が5裂した長楕円形となる。

　果実は堅果。長さ2㎝の楕円形。その年の秋に熟す。下部は三角状披針形の総苞片が瓦重ね状に並んだ殻斗に包まれる。

ツリフネソウ

　全国に分布。日当たりのよい山野等に生育。花期は7～10月。花は白～紅紫色で淡紫の筋が入る。枝先と葉腋から細長い花軸を出した先に花を2個付け、径10～15㎜前後、花弁は5枚で筋が走り、花弁の先がへこむものもある。萼片は5つ、雄しべは10ある。花が咲き始めのころは、柱頭の先が1本に見えるが、開花後しばらく経つと5裂する。

　全国の平地や山地の草地や道端等に生える。高さ0.6〜1.2m。根元はやや木質化する。葉は3小葉からなる。頂小葉は長さ4〜8㎝の卵〜長卵形。側小葉はやや小さい。花期は7～9月。花は細長い花序にまばらに付き、淡紅色で長さ3〜4㎜。節果には長さ1〜3㎜の柄があり、ふつう2個の小節果からなる。小節果は長さ5〜7㎜の半月形。節果の表面に密生したカギ状の毛で動物などにくっつく。

　低い山地の木陰等に生える。高さ20〜40㎝。葉は対生し、長さ5〜10㎝の三角状ほこ形。茎の先に花穂を出し、長さ2.5〜3.5㎝の淡黄色の唇形花を数段に付ける。花期は8〜10月

　同属のミズタマソウに似て、全体に毛が多いのが特徴。茎は直立し高さは40～60㎝になり、淡緑色で軟らかい短毛と長毛が密生する。葉は対生し、長い葉柄があり、葉身は長さ4～12㎝の卵～卵心形で、先端は尖る。基部は心～円形で、両面に毛があり、縁に低い波状の鋸歯がある。花期は8～9月。茎先に分枝して総状花序を付ける。

　全国の山地の木陰に生える。茎は高さ60〜80㎝、上部には短い縮れた毛がある。葉は有柄で長さ15㎝、幅20㎝に達し、表面は無毛でやや光沢があり、下面にはまばらに絹毛がある。花期は8～9月。円錐花序を作って多くの頭花を付ける。総苞は淡緑白色で筒形、幅3〜5㎜、片は5個。痩果は長さ5㎜で無毛。