日本笑い学会発表の要旨です。 ユーモア話術コンサルタント 人星亭喜楽駄朗
2018年7月14日
関西大学堺SB301教室
会話で論点をずらすことによって笑いが生ずる。
1「お母さん、なぜ重い飛行機が空を飛べるのですか」「それはね。お客さんがお金を払うからよ」子どもは飛行機が空を飛ぶ科学的な説明を求めたのですが、お母さんは航空会社の経営的視点から説明したところが面白い。
2医師「食欲ありますか」患者「おかずによります」医師は一般論として食欲の有無を聴いているのに対して、患者はおかずが美味しそうだと食欲がわくという個別ケース論を展開している。
3就職したら叔父さんから「これで美味しいものでも食べなさい」とのし袋をもらった。触ったら厚い。期待してのし袋を開けたら割り箸が一膳。「この割り箸で美味しいものでも食べなさい」。
社会通念としてのし袋渡されたら誰だってお金が入っていると思う。ここからは出席者に論点ずらしをしてもらった。
4「師匠、メロンはいつ採れるのですか」と弟子が訊いた。「人のいない時だよ」
5働かないで毎日ぶらぶらしている息子に父親が「いい歳して働きもしないでこれから何で飯食っていくんだ」と言った。「お箸とお茶碗で食っていきます」
6老人ホームで介護職員に好かれる高齢者は「明るい人、素直な人、笑顔絶えない人」だそうです。介護職員の本音は「体重の軽い人」7「5秒で60キロになるポルシェ持っているぜ」「俺は3秒で70キロになるフェラーリ乗ってるぜ」「1秒で80キロになる体重計あるぜ」このように論点ずらしを集めると楽しいですし日常生活やステージで笑いをとることができます。
司会者が私に質問「ネタいっぱいお持ちのようですが、ネタはいつ考えるのですか」「非常にいい質問ですね。ネタは寝た時考えます。今のは打ち合わせ全くなくアドリブです」
2016年7月16日
関西大学堺SA201教室
秋田は寒いのでなるべく口を開けないで意思疎通する文化が
生まれた。
代表作は「け」。「こっちに来てください」「食べてください」「かゆい」の三つの意味がある。
口をあまり開けないから母音「い」「う」「え」の区別が明確でない。だから秋田県知事も道路地図も食べるチーズも同じに聞こえる。
親戚の男性が都会の嫁さんを自宅に連れてきた。母「うちのがっこだ。たべでけれ」嫁さん「はあ、学校食べるのですか」秋田では漬け物を神世の昔から「がっこ」と解説した。
ついでに教えた。「たくさん」は「じっぱり」「おかね」は「じぇんこ」「居眠り」は「ねぷかけ」「かえる」は「びっき」「ご飯のしたく」は「ままじゃめ」「恥ずかしい」は「しょし」「びっくりして腰がぬけた」は「どでんしてだんこぬげだ」「意地が悪い」は「しょっぽねわり」「早く」は「ちゃっちゃど」「そうです」は「んだんだ」「嫌だ」は 「んたんた」
翌日嫁さんが秋田弁を使った。「田んぼでびっきがじっぱり鳴いていますわ」「よべなビール飲み過ぎちゃって、おしっこじっぱり出ましたわ」「朝雷じっぱり鳴ったのでどでんしてだんこ抜けてしまいましたわ」
秋田弁と標準語がミックスして違和感あったが上品な感じがした。このような優雅な秋田弁があってもいい。「ハイブリッド秋田弁」と命名した。
正調秋田弁「かが、いなぐてとじぇね」ハイブリッド秋田弁「妻がいなくてとじぇないですね」標準語「妻がいないので寂しいなあ」正調「ちゃっちゃどけ」ハイブリッド「ちゃっちゃど食べてください」標準語「早く食べてください」
テレビ局のアナウンサーが使ってほしい。「皆さんままじゃめはおすみですか。まだの方は今日の料理番組みましょうね」
「振り込み詐欺に注意しましょう。じぇんこはすぐに送らないでください」秋田はおもしろい。
伊丹空港から秋田まで旅割75で往復24,800円です。
2015年8月2日
三重大学医学部総合医学教育棟臨床第一講義室
1予想をはずす。女性に「きれいですねえ」「あらそれほどでも」「洋服がきれいです」。出席者に「どこから来ましたか」と質問。港区、台東区、3番目の人は「じたく」「く」で来たから「く」ではずす。秋田市、男鹿市ときたら「ひがし」
2異質なモノの共通項。「結婚式のスピーチと女性のスカートは短い方がいい」「ケチとブタは死んでからが美味しい」豚はエサをいっぱい与えて太らせてから屠殺して美味しくお肉をいただく。ケチな人はお金を一銭も使わないで貯めこむ。趣味は預金通帳を開いて「うわあ嬉しい、こんなに溜まっている」このような人がお亡くなり遊ばされるとタンスの奥から残高いっぱいの通帳がザックザック。だから美味しい。
3言葉の定義変更。夫婦の会話「最近ビールいっぱい飲んでいるわよ。今日はやめたら」「やめる。その代わり黄色い泡のある麦で出来たジュース飲ませてね」「しようがないわね。一本だけよ」「うん一本だけ」先生と生徒の会話「居眠りしてはいかん」「眠っていないです。上の瞼と下の瞼をくっつけてているだけ」
4極端に拡大解釈。キャンプ場でテント用の穴を掘った。30センチ掘ったら「深く掘らないでね。ブラジルまで行っちゃうよ」地球半径は6,378キロで地球の中心にはマグマなどは一切考えない。5勘違い。日常生活の勘違い焦点を当てる。デパート店内放送「エスカレーターにお乗りの際はしっかりとベルトにおつかまりください」おばあちゃんが私の腰にしがみついた。露天風呂への廊下でおばあちゃんが浴衣を脱いでパンツ一枚で歩き始めた。廊下掲示板「これよりはきものを脱いでお入りください」おばあちゃんは紙パックのジュースを一気に飲んだ。「開封後はお早めにお召し上がりください」
5つの基本定石をマスターしてネタをつくればユーモア名人に
なれること間違いなしです。
2014年8月3日
関西大学堺キャンパス
定年退職後は第2の人生と言うがそうではない。60歳以降の人生こそ自己実現できて自由自在に行動できる人生劇場本番がスタートする。人は2種類に分けられる。60歳までの人、60歳からの人。「60歳からの人」になって人生第4コーナーを最高に意義のある充実したものしたい。
平均寿命がどんどん延びているから自分の年齢に0.8をかけるとちょうどいい年齢だ。60歳×0.8=48歳。70歳×0.8=
56歳。こう思うとまだまだ若いので何かを始めようと言う気持ちになる。青春時代は夢や希望に満ち溢れていた。再びあの頃に戻ることはできない。でも忘れ物を取りにいくことは出来る。
「今さら」ではなく「今から」。今から青春時代にやれなかったことにチャレンジしてみよう。
出産予定日があればこの世を去る予定日があってもいい。厚生労働省が発表する年齢ごとの平均余命表で計算できる。
私の予定日は2033年11月17日。予定日が確定すれば
一日一日を大切に真剣に生きようという意識が高まる。
予定日が過ぎたらどのような心境になるか。予定日が過ぎても生かしてもらえた。嬉しい嬉しいと感謝の念いっぱいで生きることになる。予定日が決まると夫婦で楽しく食べる夕食の回数はいくらかなと私は考えてしまう。
数えてみらた夕食の回数はあとわずか7,046回(2014年8月3日現在)しかない。だから夫婦の夕食はいつも最高に上機嫌で食べることにしている。不機嫌な夕食は一回たりとももったいない。なぜなら回数に限りがありますから。
私が「ボランティアでお笑いイベントを病院ホールでいっぱいやっている」と言ったら会場から「何で生計を維持しているのですか」と質問された。
「年金と講師謝礼が年間何億円あります」と答えたら大爆笑。
「何億と言っても0.001億円かもしれないです」でさらなる大爆笑となった。何といってもアドリブが一番笑いを誘う。
2013年8月31日
札幌市教育文化会館
秋田県庁を退職して4年目、退職後を第2の人生と言うが
「60歳までは人生のリハーサル、60歳からが自己実現出来る
人生ステージ本番の始まり」と私は思う。時間は馬に食わせるほどある。好きなことを思う存分やって最高の人生を楽しみたい。
病気になって左半身がマヒ、私の人生は終わりと嘆くのはマイナス思考。正常な右半身でこれからの人生を楽しもう。
このように考えて明るく人生を歩むのがプラス思考。
ないものを数えずにあるものを数えて生きていく。長い人生では辛いこと、惨めなことが時々起こる。そんな時こそ、冗談、駄洒落、おふざけで笑う。無理矢理でもいいから心をプラスのベクトルにしてしまう。笑う力笑える力は生きる力となる。
惨めなこと、辛いことがあった時、私はふんぞりかえって大空を見つめて大股で堂々と歩く。そうすると嫌なことを忘れてしまう。
花も嵐も踏み越えて行くが男の生きる道。
辛くて嫌な作業は笑いながらやると楽しくはかどる。女性は夕食の後片付けお皿を洗うのは大変だ。わっはっはわっはっはと笑いながらお皿を洗うといい。毎日の掃除も大変、わっはっはと笑いながら掃除機を押す。
冬の雪かきは辛い作業だが、笑いながらスノーダンプを押せばいい。お釈迦様が「諸行無常」と言われた。その通りと誰もが納得するが、自分の身に降りかかると人は悩み苦しむ。
給料が下がった。上がったり下がったりする。病気になった。健康だったり病気になったり。
年老いて元気がなくなり、白髪も増えハゲも目立ってきた。
変わることを悩んでいたら人は一生悩み続けないといけない。
変わることをプラスと考え、変わることを「楽しむ心」を持つならば人生はバラ色に輝いてくる。
皆さん!残りの人生は毎日愉快に「わっはっは」「わっはっは」の大笑いプラス思考で生きましょう!
2012年7月22日
新潟市NSG学生総合プラザSTEP
男女共同参画社会を家庭内で実現する方法です。
若い頃は夫婦喧嘩してもいいけど50歳過ぎたら仲良くすべきです。夫が宅配便になればいい。
妻が何か言ったら「うんそう、運送屋、宅配便」。ところが男性はプライドや意地があるから「ちがう、だめだ」。こんなことばかり言うから妻に相手にされなくなる。
熟年女性への「誰と旅行に行きたいか」アンケートでは、夫とは少数、サークルがいい、仲間同士がいい。熟年夫婦が旅行しホテルに着いた「おーい、お茶もってこい」。旅行は日常生活から離れて風光明媚な景色を眺め素敵なホテルに宿泊しおいしい料理を食べたい、と女性は思っている。ところが夫と旅行すると旅行先まで家庭を持ち込むから女性はおもしろくない。
男性への助言。夫婦で旅行しホテルに着いたらポットを探す。
お茶を入れて奥さんの前に持っていく。後ろに回り肩を揉み優しく言葉をかける。「長い間苦労かけてすまなかったね。感謝しているよ。ありがとう」と言って、目から涙の一滴をポロリと首筋にたらす。急に涙が出てこなかったら鼻水でもいい。ウソでも演技でもいいからやってみて。その後20年間夫婦生活安泰です。
妻をきれいにしたいと思ったら一日に三回妻を誉める。朝起きたら「きれいだね」昼「すてきだね」夕方は「美しいよ」これを毎日
繰り返す。妻は「私ってそんなにきれいかしら。毎日言ってくれるからきれいに違いない」と錯覚を起こす。鏡を見るときれいになったようで自信がわき化粧にも力を入れ自然に美しくなる。
私はこの手を使って5年になるが、妻は吉永小百合さんのような
美人になった。最近老眼が進んで吉永小百合さんと泉ピン子さんの区別さえつかなくなったけど。
私が優しいから妻も優しい。風邪で熱が38度、妻がおでこを冷やしてくれた。しばらくしたら生ぬるいものが一本出てきたので中を開いた。そしたら冷凍したイカの足!私の頭の熱で冷凍イカを解凍しようという今はやりのエコだった。
夫に料理させる秘訣は、なだめすかしてジャガイモの皮をむいてもらうこと。夫が皮をむいたらもう妻の勝ち。最初だからへたくそに決まっているがここで妻の一言が肝心。
「上手ねえ。私が最初にジャガイモの皮をむいた時よりもずっと
上手。あなたって料理の才能があるわ」こう言って誉めちぎる。
さらに追い打ちをかける。「今日はあなたが初めて料理した記念すべき日。お祝いに二人だけのパーティを開きましょう」
とか言ってジャガイモ料理は明日の夕食にして、帝国ホテルに夫婦で出かけてフランス料理フルコースを食べる。
何十年間も料理とは無縁の夫を厨房に引き込むのだからフランス料理フルコースは安いもの。
私は妻にこの手を使われて3年目、今は必殺料理人です。
夫婦でいることが楽しければ人生が楽しいのと同じ。子どもとの
生活は高校卒業までの18年間、その後は大学就職結婚などで離れ離れの生活となる。夫婦は何事もなければ40年~50年は一緒です。だから子どもよりも夫が大切、妻が大切と思って生活する方がいい。
大原麗子さんのウイスキーコマーシャルが心に残っている。
「少~し愛して。長~く愛して」
日本愛妻家協会は地球温暖化よりも家庭寒冷化を防止しようと
つくられた協会。「愛妻家テミル原則」がある。
1やってみる。妻が喜ぶ家事ひとつ 2出してみる。気づいた時の感謝の言葉 3聞いてみる。世間ばなしと今日の出来事 4捨ててみる。ミエ、テレ、タテマエ、セケンテー 5なってみる。恋した頃の触れ合う気持ち。
男女共同参画社会という名称を変更しよう。女が先で男を後にし、さんかくはとげとげしいからまん丸。女男共同まんまる社会。
女性と男性が手と手を取り合って明るく幸せなまんまるい社会を目指そう。欧米社会ではレディスアンドジェントルマンと言って女性が先です。
結論は「家庭内で自分が王様になりたかったら、まず先に妻を女王様にしましょう」
妻を女王様と思って奥さん孝行すれば、ギブアンドテイクで自然に王様になれます。
2011年7月23日
関西大学堺キャンパス
秋田県は16年連続自殺率ナンバーワン。秋田県はお米は美味しい、お酒も美味しい、空気までもおいしい、女性はきれい。豊かな自然、厚い人情。この世の天国だ思うのだが、悩みを支えきれなくなると死を急ぐ。
なぜか。秋田県人はプライドが高い、恥ずかしい思いはしたくはない。会社が倒産して一からの出直し、社長ではなくなる。
病気で体が不自由になった。借金を抱え立派な家を手放すことになった。このような状態には耐えられない。
とにかく現在のレベルが下がることを極端に恐れているのではないかと思う。人生山あり谷あり、と思えばいいがそうは思わない。ちなみに2009年人口動態統計によると自殺率1位秋田県、2位青森県、3位岩手県、ベストスリーは北東北3県だ。自殺率の低い1位は奈良県、2位滋賀県、3位香川県だ。
今、秋田県は全県民一丸となって自殺予防の様々な活動に取り組んでいる。そして自殺予防の先進県ということで全国から視察団が来ている。
私は県が主催する「こころの人材バンク・講師派遣事業(自殺予防)」の登録講師として地域の各種研修会で「笑う力は生きる力」と題して講演している。
ナチス収容所に収容された精神科医師ヴィクトール・フランクルの「夜と霧」に感動した。過酷な労働、粗末な食事、劣悪な環境、このような状態でフランクルは仲間に「一日に一回冗談を言おうよ。みんなで笑おうよ」と提案した。「明日死ぬかわからない時に冗談など言えるか」と反発した人も大勢いた。
でも彼は賛同する仲間とこれをやり通した。一日一回冗談を言う。今日受けなかったら明日は受けることを考える。面白いネタには
みんなが笑った。これを繰り返すことにより生きる力が体に漲って行ったと思う。
長い人生には悲惨なことや辛いことが時々起こる。そんな時こそ
冗談を言う、駄洒落をいう、ふざけて笑う、笑わせる。こんなことを実行して欲しい。「ユーモアとはにもかかわらず笑うことである」ドイツのユーモアの定義。フランクルは極限状態の時にこれを実行した。
非常に悲惨な状態、大変な事態に直面した時、私はふんぞり返って、太陽を見つめて、大股で堂々と歩いている。食卓では明るく笑いながら陽気に妻と話す。そうすると、通常は回復まで3ヶ月かかるのが3日で回復する。家族の一人が交通事故で入院3ヶ月、ああ困ってしまった。落ち込む。嘆く。首が垂れてくる。起きてしまったことを何百回嘆いたりしても元には戻らない。すぐに心を切り替えて、次の行動を起こす。
これには心身を元気にさせるためにも笑いが一番だ。
ついでに言うと、病気になるとたいてい落ち込む。逆に病気になったら笑うべきだ。「病気になっちゃった。わっはっは、わっはっは」大笑いすればいい。笑うことによって免疫力がアップした。
笑うことによりリウマチに膝の痛みが軽くなった。笑うことにより糖尿病の血糖値が下がったなどの研究事例がいっぱいある。
人間は病気になるように遺伝子にプログラムされているから病気になるのは当たり前だ。嘆くことでも何でもない、自分は順調に
成長していると思えばいい。
私が秋田県の自殺予防講演で話す主要なものは次の通りである。・うまい物を食べてうまいお酒を飲んで借金はおそく返すのが健康のコツ(スペインの諺)・十度破産しても一度死ぬよりはまし(ユダヤの格言)・私を牛と思えば牛と思え。馬と思えば馬と思え。(老子)・命は大切にせんとな、大事に使えば一生使えるでぇ・どんなことが起きてもプラス思考で乗り切ろう・あっはっは命をつなぐ笑い声 (大仙市の命を大切にポスター)
発表では随所にお笑いネタを入れては会場を爆笑の渦に
巻き込んだ。
2010年7月10日
関西大学千里山キャンパス
車のサスペンションは、路面の凸凹を車体に伝えない緩衝装置と
しての機能と車輪を路面に対して押さえつける機能を持つことで、乗り心地や操縦安定性を図っている。
日常生活でのユーモアや笑いは、車におけるサスペンションとしての役割と同じである。サスペンションのない車は路面の凸凹を直接感じるから乗り心地が悪い。
サスペンションがあるからスムーズに滑らかに進むことができる。
「笑いとかユーモアはあればいいけど別になくてもかまわない」
と思っている人が多い。
しかし、笑いは米、ミソ、野菜と同じく生活必需品である。
例題 夫婦の会話「あなた最近毎晩ビール飲んでいるわよ。今日はやめなさいね」と妻が言った。夫はこう切り返せす「うん、今日はビールやめる。その代わり、麦で出来た黄色い泡のあるジュース飲ませてね」「あなたって、ああ言えばじょうゆうね。一本だけよ」「うん、ジュース一本だけにするよ」ユーモアでおいしいビールにありつける。
ストレートな会話「あなた、毎晩ビール飲んでいるわよ。今日はやめなさいね」「俺は今、のど乾いているんだよ。ビール飲みたくてしようがないんだ。飲むよ」「あなたの健康を考えているから注意するのよ。もう知らない。勝手にしたら」こういう状態で飲むビールって全然おいしくない。そばで妻が怒っているのだから。
最初の会話のいいところは、お互いが自分の主張を通してなおかつにこにこ顔。これがユーモアの効果です。
家庭、職場、学校等私たちは生きている限り人間の集団から逃れることはできない。
集団の中でいかに他人と良好な人間関係を築いていけるか。
そのときにコミュニケーションツールとしての笑いが役に立つ。
ストレートな物の言い方は、それが100%正しいことであっても、他人はすんなりと受け入れてはくれない。そんなときに笑いというオブラートでつつんでにこやかに話すと受け入れやすくなる。
ユーモアの達人はいろんな人と、つねに良好な人間関係を保つことが出来る。人生とはいかに自分以外の他人とうまくつきあえるかにかかっている。
そういう意味でユーモアの達人は人生の達人でもある。
今の子どもたちは学校内でちょっとしたトラブルがあると、学校に行けなくなる。子どもたちもユーモアのセンスがあるといい。
ちょっと太っている女の子が男子児童に「ぶた!」と言われた。
もうそれだけで学校にいけなくなる。
「お母さん、あの子が私をいじめた」お母さんは学校に怒鳴り込む。
先生は男子児童を呼んで注意する「ぶたと言ってはいけません」
先生がいなくなると、「いのしし」というかもしれない。
子どものトラブルは子どもに処理させる。そういう能力を小さい頃から身につけさせるべきです。
教室はミニ社会です。教室には優しい子ども、意地悪な子ども、頭のいい子ども、良くない子どもなど様々な子どもがいます。
そのような教室のなかで、自分の居場所をつくって他の児童とも仲良くやっていく。こういうことを学習する場でもあります。
男の子に豚と言われたら、泣きべそをかかないでこう言えばいい
のです。
「はい、私は豚でございます。でもね。私はあなたよりも成績がいいのですよ。ということはあなたは豚以下なのですね。おほほほ」。このように切り返したら、男の子は明日から絶対に豚とは言えないです。言った瞬間自分は豚以下になってしまうのですから、、、
豚という嫌な言葉を笑いというサスペンションによって、相手をぎゃふんと言わせた。
そしてなにごともなかったように学校で明日から楽しく勉強が
できるのです。
このようなユーモアのある子どもに育てるためには、やはり家庭内で夫婦が笑いやユーモア、冗談などを普段から言い合っていれば
いいのです。
「笑いは人間関係のサスペンション」ということを意識して日常
生活をおくりたいものです。
発表の途中何度も脱線しては、アドリブでお笑いネタを連発し
会場を大爆笑の渦に巻き込んでおります。
2009年7月11日
東北大学文化系総合研究棟206教室
ヨーロッパの諺「ケチと豚は死んでからがおいしい」。豚はエサをいっぱい与えて太らせてから、おいしくお肉を食べる。
ケチな人は生前、お金を使わないで貯めてばかりいる。だからケチな人が亡くなると、タンスや押入の奥などから残高いっぱいの預金通帳がざっくざっくと出てくる。これがエスプリの効いた諺。
お金は人生を楽しく快適にするためにある。お金は貯めたり残したりするものではない。アメリカの大富豪アンドリュー・カーネギーの言葉「金持ちのまま死ぬのは恥ずべき死に方だ」
三途の川の渡し賃は神世の昔から六文と決まっている。今の貨幣価値で言えば、1文は約30円。180円ポケットにあれば「三途の川」は渡れる。180円だけ残して全部使いましょう。
使いすぎてポケットに150円しか無くて、三途の川の船頭に怒られたら戻ってくればいい。でも、やっと葬儀、法事が済んでやれやれと思っているところに「ただいま」なんて戻られたらご遺族の
悲しみはいかばかりでしょうか。
「一笑一若、一怒一老」と言い言葉がある。一回笑うと一つ若返る。一回怒ると一つ歳をとる。日常生活で怒ることを極力少なくして、笑うことを多くすれば体内の細胞が活性化して元気になり長生きする。いつも上機嫌でにこにこ顔が最高の健康法である。
笑いは内臓のジョギングという医師がいた。笑うことによって体内の細胞が活性化するので健康に良いということ。
私は逢喜多健立笑い幸学研究所を設立した。文部科学大臣の認可も秋田県知事の認可も受けていない。
研究所の建物総面積は15,488平方センチメートルである。
「食前一笑」を研究所が提唱している。ご飯を食べる前に大笑い
「わっはっはっは」いただきます「むしゃむしゃむしゃ」。
大笑いすることによって胃の細胞が活性化して消化によい。
「人生8がけで生きる」平均寿命が延びているので、自分の歳の
8割くらいと思って生活すればちょうど良い。60歳の人は、60歳×0.8=48歳、48歳だと思えばいい。
女性がデパートで洋服買うとき「派手かしら」ではなくて、8がけですから派手ではない。
長生きする秘訣は「この人のために絶対に死ねない。私がいなかったらこの人はどうなるのか」そのような人を身近につくること。
夫でも妻でも、子どもでも孫でもいい。そうすると病気になったとしても、そのたくましい精神力が支えとなり、病気に負けない気力が出てくる。
逆に、もう私を必要としてくれる人は誰もいない、と思えば病気が体に進入してくる。
駅で切符販売機に並んだが、私の行列だけが前に進まないので前方に行ってみたら、おばあちゃんが手で顔をこすっていた。切符販売機には「しわを伸ばしてから入れてください」
温泉に宿泊し大浴場への廊下を歩いていたら、おばあちゃんが浴衣を抜いてパンツ一枚で歩き始めた。「これよりはきものを脱いでお入りください」の掲示。
秋田駅前のデパートを歩いていたら、おばあちゃんが壁にむかって「わだしだ、吉田トメです。こんにちは」と話しかけている。
なぜだろうかと近づいたら「お客様の声をお聴かせください」という苦情投書箱の投入口に向かって声を出していた。
おばあちゃんが孫に娘時代の写真を見せて自慢した。
孫はまじまじとおばあちゃんの顔を見て「おばあちゃん、いつ、顔を取り替えたの」
哲学者ニーチェは「夫婦とは永遠の会話である」と言った。「夫婦の会話が少ない」と思う人は参考にして欲しい。テレビが故障したので一ヶ月夫婦でテレビのない生活をした。夫婦で向き合って食事して、テレビがないので自然に会話量が増えた。それまではテレビの方に視線も興味もいってしまい、会話がおろそかになっていた。テレビがないから、CDラジカセを居間に置いて「ビバルデイの四季」「モーツアルトのクラリネット協奏曲」などのクラシック音楽を聴きながらの食事。帝国ホテルのレストランでフランス料理フルコースを食べているようないい気分になった。
2008年7月13日
京都外国語大学
1 日本笑い学会東北支部主催「笑学校インあきた」
2 笑い学会名「人星亭喜楽駄朗」→「人生、気楽に生きましょう」
3 人生は楽しむためにある。
4 人生という舞台で主人公の自分を引き立ててくれる名脇役 →嫌な人
5 悩 み の 公 式 T = N / M C
T 悩み Trouble
N 嫌な事 Nastiness
MC 腹の大きさ Mental Capacity
6 腹を大きくする訓練 ・ものごとにこだわらない
・くよくよしない
・他人の評価を気にしない
・損得計算をしない
7 こだわるもの お金、損得、人間関係、自分の健康、病気、利害関係、、、
8 だわらない心を育てる。
9 ゼロベース発想法→現在の状態からではなくスタート地点
から考える。
10 給料 30万円 → 20万円 とは考えない。
給料 0万円 → 20万円 と考える。
11 講師謝礼 ・一秒につき1円 ・樋口一葉さん一人
12 お笑い諸行無常編
13 老い、病気、失恋、給料、、、、
14 変わることを楽しむ心と余裕
15 歳取って減るもの 歳取って増えるもの
16 悩み解消決定版 → 宇宙療法
17 宇宙誕生から150億年、悩んでいる自分の寿命は
せいぜい100年
150億年を一年としたら、人間の一生は0.2秒。
18 大宇宙と人間の一生を比較すると、悩みが些細なもの
くだらないものにみえてくる。
19 日本笑い学会東北支部立悩み解消研究所設立
20 「20年来の悩みを20分で解消、樋口一葉さん一人
つれていらっしゃい!」
2007年7月8日
静岡文化芸術大学
温泉での失敗談
タオルを忘れて風呂に入った。
タオルなしで入浴できた。
体がびしょぬれでは服を着ることはできない。
頭脳がフル回転を始めた。
露天風呂で日光浴して体を乾かそう。
風の力で乾かそう。
手を動かしたら、水分が飛ばされた。→体操をすればいいんだ。
手足を動かすからその遠心力で水分が飛ばされる。
手足を動かしていれば体が熱くなる。
ラジオ体操している姿をみて、露天風呂に入っていた人がひそひそ話を始めた。
恥も外聞も捨てて、体を乾かすことに専念した。
人間、限界になるといろんなアイデアが浮かんでくるもの。
「歳をとりたくない」→「トシトランド」→「歳取った」
笑い学会会員は、失敗を嘆き悲しんで落ち込まない。
失敗を笑い飛ばして、話のネタにする。
失敗こそが笑いの宝庫。
一秒 対 70年
健康の基本はストレスをためないこと。
50歳過ぎたら、夫婦仲良くした方がいい。
夫は「うん、うん」「はい、はい」これだけ
「熟年女性のための離婚マニュアル」
「夫のための熟年離婚回避マニュアル」
夫婦の会話 妻「最近、飲み会続いたでしょう、今日は、お酒やめたら」 夫「はい、ウーロン茶お願い」
夫婦げんかでの「伝家の宝刀」
赤ん坊から100歳の高齢者まで、全員が死亡率100パーセント
出産予定日 → この世を去る予定日があってもいい →
名付けて去世予定日
自分の去世予定日は2030年11月17日
「時は金なり」 → 「時は命なり」
去世予定日の前も後も生きている喜び、感謝の心が自然に湧いてくる。
夫婦の夕食回数は、あとわずか8,535回(平成19年7月7日現在)
夕食はいつもにこにこ最高に上機嫌
まとめ 1 日常生活での失敗を笑いとばす、失敗こそが笑いの
宝庫である。
2 夫婦関係が良好であれば、とても幸せな人生を歩む
ことができる。
3 去世予定日を意識すると一日一日を大切に暮らす
ことができる。