多くの場合、原因となる食べ物を食べて主に2時間以内(多くは食べた直後から30分間)に、皮膚や粘膜、消化器、呼吸器などに症状が現れます。
最も患者数が多いのは0〜1歳で、離乳食を開始する前、 すでに卵白に対するIgE抗体を有するお子さまが多く存在し、最も早い場合は生後2か月の段階で有している乳児も存在します。
「即時型食物アレルギー」といわれる、すぐに出るアレルギーの症状は下記のようなものがあります。
1.皮膚症状(じんましん、かゆみ、赤み)
2.目の症状(まぶたが腫れる、かゆみ、充血)
3.口、のどの症状(違和感、イガイガ感、唇、舌の腫れ)
4.鼻の症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)
5.呼吸器症状(咳、息がしづらい、ヒューヒューする等)
6.消化器症状(腹痛、嘔吐、下痢等)
7.循環器の症状(脈が速い、唇や爪が青白い、手足が冷たい等)
8.神経の症状(ぐったりしている、意識がもうろうとする)
<STEP1 症状の確認>
下記チェックシートを用い、症状を観察し、適切に対応しましょう。緊急の場合もあるので、5分以内に判断ができるとよいです。
対応は大きく分けて3つあり、緊急性の高いとされる赤色の症状から順に、赤色→黄色→青色 と症状の有無をチェックしてください。
→スマホでスクリーンショットを撮るか、印刷してお持ちいただくと安心ですね!
<STEP2 症状に合わせて医療機関を受診 or 経過観察>
上記チェックシートに沿って対応をすすめましょう。
①赤色の症状
ただちに救急車を要請し、医療機関へ搬送してください。(用意があれば)エピペンを注射してください。
反応がなく呼吸がない場合は、心肺蘇生を行ってください。
②黄色の症状に1つでもチェックがつく場合
症状がすぐに治まらなければ 速やかに医療機関を受診してください。症状が進行するならば、救急車要請が必要です。さらに症状が進行し赤色の症状が現れるおそれもありますので、医療機関に到着するまで 少なくとも 5 分ごとに注意深く観察を続けてください。赤色の症状が出現した場合は(用意があれば)エピペンを注射してください。
③青色の症状のみにチェックがつく場合
安静にしながら症状の経過を観察します。少なくとも 5 分ごとに注意深く観察を続け、症状が進行し黄色の症状が出現した場合や1時間経過しても症状の改善がみられない場合は速やかに医療機関を受診してください。さらに症状が進行し赤色の症状が出現した場合は(用意があれば)エピペンを注射し、ただちに救急車を要請してください。
■エピペンについて
・エピペンガイドブック(エピペンサイト)
https://www.epipen.jp/download/EPI_guidebook_j.pdf (資料)
・エピペンの使用方法
https://www.youtube.com/watch?v=Nl0N0cM7StU (動画)
→シッターさまでご用意がある方は少ないと思いますので、保護者の方に用意があるか、ある場合は保管場所等を聞いておきましょう!
反応がなく呼吸はない場合は心肺蘇生を行うことが必要になります。
緊急事態は慌てているので、急な対応ができるか不安な方もいらっしゃると思います。
全国各地の消防署にて救命講習が開催されておりますので、是非救命救急に関する講座を受けましょう。
詳しくは最寄りの消防署のHPをご確認ください。
■東京消防庁 救命講習のご案内
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/kyuu-adv/life01-1.htm
■一般市民向け 応急手当WEB講習(消防庁)
https://www.fdma.go.jp/relocation/kyukyukikaku/oukyu/
一人で抱え込まず、可能な限り状況を把握し、下記機関、キズナシッター事務局にお問い合わせください。
■子ども医療電話相談 (#8000)
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html
■KIDSNAシッター事務局
0120-689-724(10時〜19時 土日祝 除く)
▼お問い合わせフォーム(シッティング相談/報告 )
https://forms.gle/DUWmhnQDfcxQU3Ty9
・よくわかる食物アレルギー対応ガイドブック
https://www.erca.go.jp/yobou/pamphlet/form/00/pdf/archives_31321.pdf