日本サルトル学会会報 第64 2020年 9

Bulletin de l'Association Japonaise d’Etudes Sartriennes            No64 novembre 2020

日本サルトル学会会報               第64号  2020年 9月

 

 

研究例会のご案内

第45回研究例会を下記の通り開催いたしますので、ご連絡致します。

先般お伝えしました通り、日本サルトル学会では新型コロナウイルス感染症への対応について理事会で協議した結果、次回研究例会をzoomを利用したオンライン開催とすることに決定致しました。

次回の研究例会では、⼩林成彬氏(⼀橋⼤学)による研究発表が行われます。

登録フォームを用意致しましたので、参加ご希望の方は下記URLよりご登録をお願い致します。

当学会では非会員の方の聴講を歓迎致します(無料)。多くの方のご参加をお待ちしております。

 

第45回研究例会

日時:2020年10月11日(日) 16 :00~   

※フランスからの参加も想定し、夕方からの開催となっております。ご注意ください。

 

【プログラム】

16:00 冒頭挨拶

16:05 研究発表:⼩林成彬(⼀橋⼤学)

    「ティントレットの物語──サルトルとランシエールから」

    司会:森功次(大妻女子大学)

17:30 休憩

17:40 総会

18:15- 近況報告・情報交換会

※今回はオンライン開催のため懇親会は行いませんが、総会終了後に、zoom上で簡単な近況報告および情報交換の場を設ける予定です。

 

参加登録フォームURL  https://bit.ly/2F13cKb 

  ※zoom開催に関する細かな注意は、こちらのフォームにてお知らせします。  

※なおこのURLはサルトル学会のブログにも掲示致します。そちらもご利用ください。


発表要旨

⼩林成彬(⼀橋⼤学) 「ティントレットの物語──サルトルとランシエールから」

 

ジャック・ランシエールは『哲学者とその貧者たち』(1983)で苛烈極まるサルトル批判を展開している。しかしながら、彼はもともとサルトリアンであり、近年のインタビューにおいても自身が大きくサルトルから影響を受けていることを隠そうとしない。しかし、ランシエールとサルトルが比較検討される機会は世界的に見てほとんどなかったと言ってもいいのではないだろうか。本発表では、『哲学者とその貧者たち』のサルトル批判を軸にしつつ、両者を比較検討し、サルトル美学の政治的射程を改めて探っていきたい。

 

 

サルトル関連文献

・   澤田直:「文学とは何か——加藤周一、サルトル、そして〈独自的普遍〉——」三浦信孝・鷲巣力編『加藤周一を21世紀に引き継ぐために 加藤周一生誕記念国際シンポジウム講演録』)(水声社、2020年 p. 251-270)

・   竹本研史「個人の実践と全体化の論理――ジャン=ポール・サルトルにおける特異性の位相」、東京大学大学院総合文化研究科博士論文、2019年。

 

 

理事会からのお知らせ

・   日本サルトル学会では、研究発表・ワークショップ企画を随時募集しています。発表をご希望の方は、下記のメールアドレスにご連絡下さい。なお例会は例年7月と12月に開催しています。

・   会報が住所違いで返送されてくるケースが増えています。会員の方で住所、メールアドレスが変更になった方は、学会事務局までご連絡ください。なお、会報はメールでもお送りしています。会報の郵送停止を希望される方は、事務局までご連絡ください。

・   今年度の冬の例会では、新訳『イマジネール』(澤田直・水野浩二訳、講談社学術文庫、2020年)に関するワークショップを開催する予定です。日程は12月19日(土)を予定しています。