2025.01.10|Fri
2025.01.10|Fri
社会福祉学科小野ゼミの3.4年生は、2024年12月14日にNPO法人しんぐるぺあれんとF・福島(福島県郡山市)、12月15日にNPO法人ビーンズふくしま(福島市)の方々と協力し、2024年ウィンターレスパイトを開催しました。
ウィンターレスパイトではひとり親家庭などの子ども達が、学生達との遊びや交流を通して、保護者や友達とは別の新たな人間関係を形成すること、学生が子ども達と遊ぶことで保護者の方々にとっての“レスパイト(息抜き)”になることを目的としています。今年度1日目は昨年度の室内での遊びやレクリエーションの内容を活かしてジェスチャーゲームなどの遊びを行いました。また、2日目は昼食で学生達が作ったシチューやパフェを子ども達に提供したり、子ども達と学生が協力してピザトーストを作るといった新しい試みを行いました。
1日目は郡山自然の家にて、NPO法人しんぐるぺあれんとF・福島の子ども達と交流しました。まず初めに、ペアごとに子ども達と学生達の自己紹介を含めたミニゲームをしてもらい、昼食を取りました。その後学生の考えたレクリエーション(ジェスチャーゲーム、鳥籠ドッヂビー)を行い、学生がサンタとなりクリスマスプレゼントを渡しました。
フリータイムの時間にバドミントンや大縄跳びなど身体を動かして遊ぶ子ども達が多く、学生達も夢中になって楽しみました。体育館での活動でしたが、大きな怪我や事故もなく、子ども達とかけがえのない時間を過ごすことが出来ました。
活動の中で子ども達の喜ぶ姿を見ることができ、閉会式では学生との別れを惜しむ姿もあり、学生一同充実した活動が出来ました。また、保護者の方からは、「安心して任せられた」などのお声も頂き、貴重な経験となりました。
2日目は、福島市保健福祉センターにて、NPO法人ビーンズふくしまの方々との共催で「大学生と遊ぼう!」というイベントを企画・開催しました。今年度は、レクリエーションに防災の知識を組み合わせ、新聞紙で作ったスリッパを使い、ガラス片に見立てた足つぼゾーンを走る足つぼリレーや、身近な物で防災用品を作る防災借り物競争など、遊びながら学べるプログラムを展開しました。さらに、昼食には学生が作ったシチューとパフェを振る舞いました。
子ども達が緊張したままでは、心から楽しむことは難しいと考え、私達は子どもの視点に立ち、一人ひとりのペースに寄り添う関わり方を徹底しました。その結果、子ども達の緊張が解け、笑顔とともに距離感が縮まる瞬間を目の当たりにしました。無邪気に楽しむ子ども達の姿に触れ、私達学生も大きな達成感と充実感を得ることが出来ました。
2日間を通して、参加した子ども達や保護者の方々からは多くのご意見やご感想を頂きました。どのご意見・ご感想も「とても満足した」というもので、企画側としても参加者全員が笑顔で帰路についたことを見届けた際は達成感と満足感で感慨深い気持ちになりました。2日間の活動を通して充実していたというご意見やご感想を頂いた一方で、室内という限られた空間・限られた遊具ということもあり、外で遊びたい子ども達の要望を叶えられませんでした。また、他の子ども達や初めて会う大学生と打ち解けられるか心配ながらも見守る保護者の方の様子が見られました。活動の中で新たな発見ができたことは、今後の活動に向けた大きな一歩だと考えます。来年度はこれまでの積み重ねを活かして、よりよい企画を作っていきたいと思います。
社会福祉学科小野ゼミは1年間を通して里親家庭やひとり親家庭の子ども及び親御さんに対し、デイキャンプ、学習支援、レスパイト活動を行っています。それぞれ、学生が主体となり企画、実施をしています。それをフィールドで実践することで、子どもとの関わり方や多様化する家族の課題や支援方法を肌で感じ学ぶことが出来ました。
今回のレスパイト活動は福島県で実施しました。近年様々な災害が起きており、正しい防災の知識を次世代に伝えていくことは大変重要であると私達は考えます。レクリエーションという形で子ども達と学生が一緒に遊びながら学べる内容にしたため、両者にとって新しい学びの場となったと考えます。
最後に、1年を通し、2日間のレスパイトを企画、実施する中で、学年を越えて協力し合うことで絆が深まり、成長することが出来ました。子ども達や保護者の皆様、NPO法人しんぐるぺあれんとF・福島、NPO法人ビーンズふくしまの方々の協力があり、今回のレスパイトを無事に実施することが出来ました。心から御礼申し上げます。
記事作成:3年 水野翔太、西口雄琉、滝澤芹菜、宮崎史弥、佐々木みき