2024.03.07Thu

【ゼミ活動報告】炊き出しと夜回りによるホームレス
支援を行いました

 社会学部社会福祉学科2年の社会福祉学総合演習では、企業やNPO法人のご協力のもとフィールド体験学習を

行っています。私たちはNPO法人TENOHASIに受け入れていただき、活動させていただきました。 


NPO法人TENOHASIは「孤立したホームレス状態にある人々が、つながりを取り戻して安心して生きていけるように

サポートすること」を使命としています。またそれと同時に、「人々に現実を知ってもらうことで差別や偏見を無くし、ホームレスや生活に困っている人がいたら、誰かが手を差し伸べるような社会を作ること」も目指しています。


 10月14日、11月25日、12月9日の計3回、炊き出しに参加しました。

炊き出しは、毎月第2、第4土曜日の18時から東池袋中央公園で行われています。

私たちの活動内容としては、お弁当を袋に詰めて利用者の方にお渡しする配食係、配食の列に並ぶ方の間隔調整、

最後尾誘導等を行う整理誘導の2つです。500人を超える方が利用していたため、大変なことも多くありましたが、

「ありがとう」「お疲れ様です」と声をかけてくださる方もいて、頑張って準備して良かったとやりがいを感じました。


 10月18日(水)を含む計6回、TENOHASIが行う夜回りに参加しました。

夜回りは毎週水曜日の21時30分から池袋駅前公園および池袋駅周辺で行われています。

私たちは、公園で並んでいる人や路上で生活している方にパンやおにぎり、支援情報が書かれたチラシをお渡ししました。池袋駅前公園では天気の良し悪しに関係なく50名以上の方が並んでいました。  


 炊き出し、夜回りの活動を通して、ホームレスの方と実際に関わる中で、

自分の中にあったホームレスの方に対するイメージが変わりました。

ホームレスの方はお年寄りの男性というイメージがありましたが、実際は若い方、女性の方、

スーツ姿の方などとても幅広かったです。利用者は、さまざまな事情を抱えており、

見た目では分からない貧困を実感しました。 


またホームレスの方にとって、炊き出しや夜回りは、ただお弁当を受け取るだけでなく、

支援者とそしてホームレスの方同士で繋がる場所でもあると感じました。

生活の貧しさだけでなく、心の貧しさを減らすという面でもTENOHASIの活動は重要であると実感しました。

記事作成:社会学部社会福祉学科2年 片桐万梨乃 菊池梨沙