2024.01.23|Tue

ウィンターレスパイトを開催しました!(小野道子准教授) 

 社会学部社会福祉学科の3-4年小野ゼミは、2023年12月27日・28日にNPO法人しんぐるぺあれんとF・福島と特定非営利活動法人ビーンズふくしまの方々と協力し、福島県郡山市と福島市にて2023年ウィンターレスパイトを開催しました。

 ウィンターレスパイトはひとり親家庭の子どもたちなどが、学生たちとの遊びや交流を通して、保護者や友達とは別の新たな人間関係を形成すること、子どもたちが学生と遊ぶ時間で保護者の方々にとっての“レスパイト(息抜き)”になることを目的としています。昨年度は雪遊びなどの屋外の遊びも行いましたが、今年度は室内での遊びやレクを中心に企画し、昼食で学生らが作った豚汁やパフェを提供するといった新しい試みも行いました。

 初日は郡山市青少年会館にて特定非営利活動法人しんぐるぺあれんとF・福島の子どもたちと交流しました。まず初めに子どもたちと顔合わせをかねて昼食をとりました。その後、学生たちが考えたレクリエーション(整列ゲーム、しっぽとり、ピンポンゲーム)、受験を控えた子どもを対象に学習支援を行いました。

 フリータイムの時間には、バレーボールやバトミントンなど身体を動かして遊ぶ子どもたちもいれば、学生たちと雑談やボードゲームを楽しむ子どもたちもいました。体育館での活動でしたが、大きなけがや事故もなく、子どもたちとの楽しい時間を過ごすことができました。
 閉会式の時には子どもたちに笑顔が見られ、また別れを惜しむ姿もあったことから充実した活動ができたと思います。また、学生も子どもとの交流によって元気をもらい、貴重な経験をすることができました。


 2日目は福島市の吉井田学習センターでビーンズふくしまの方々との共催で「大学生と遊ぼう」イベントを企画しました。学生が長い期間準備してきた宝探しゲームやプラバンづくり、スライムづくりといった企画を行い、昼食には学生が作った豚汁やパフェを振る舞いました。

 子どもが緊張したままでは楽しい時間を過ごせないと考えたため、学生1人1人が子どもの目線に合わせた関わりを心掛け、子どものペースに合わせて活動を進めました。さらに、開会式にサンタさんを登場させたところ、子どもたちの緊張が一気にほぐれ、距離感をぐっと縮めることができました。普段遊べる場所が少ない、遊ぶ時間を作れない等のニーズを抱える子どももおり、目いっぱい遊ぶ子どもたちの姿を見て私たち学生もやりがいや達成感を感じました。また、保護者の方からお話を聞く機会もあり、ひとり親家庭の方々の現状や子育ての大変さなど生の声で聴くという貴重な経験をすることが出来ました。


 2日間を通して、参加した子どもたちや保護者の方々からは多くのご意見やご感想をいただきました。子どもたちからは「謎解きが難しかった」「楽しい企画をありがとう」「勉強でわからないところを教えてもらえてよかった。合間の雑談も楽しかった」など様々な感想がありました。保護者の方々からは「にこにこで子どもが帰ってきた」「初めて会うお兄さんやお姉さんと関わる機会はとても貴重だった」「子どもたちが学生と遊んでいる時間に大人同士でゆっくり喋ることが出来た」といった温かい声をいただくことが出来ました。2日間の活動を通して充実していたという意見や感想を貰う一方で、雪遊びや外遊びを希望する声を聞かれたため、来年度はこれまでの積み重ねを活かしてよりよい企画を作っていきたいと思います。

記事作成:社会学部社会福祉学科3年 羽山綾音、竹石耀、武井陵起