2025.11.04|Tue
2025.11.04|Tue
2025年10月25日(土)、東洋大学×パラ水泳連盟の連携協定に基づく「園児とパラスイマーのプール交流会」が、栃木県小山市の温水プール館で開催されました(写真1)。連携協定に基づく実践園として、東洋大学大学院に在籍する岩田幸子さんが勤務する城東にこにこ保育園(稲葉仁美園長)の協力のもと、パラスイマー4名(久保大輝さん;肢体不自由、西田杏さん;左上肢右下肢欠損、齋藤元希さん;視覚障害;弱視、冨樫航太郎さん;肢体不自由)と交流しました。子どもと保護者が一緒になって交流しました。東洋大学からは、福祉社会デザイン学部子ども支援学科嶋﨑ゼミナールの学生16名が参加し、交流のサポートをしました。
交流は、パラスイマーが困っていることを知り、暮らしの中の工夫を知りました。視覚障害の齋藤選手にタップした保護者は「難しいですね…」と、はにかんでおられました(写真2)。パラスイマーと保護者・学生の混合チームでリレーをしたり、競争したりしました。みんなが応援し合いとても和やかでした。また、パラスイマーのメダルを展示いただきました。子どもはメダルを手にして、「点字がある…」と大人が気付かない発見をしていました(写真3)。最後は、みんなで一緒に遊びました。パラスイマーと触れ合いながら、“ブクブク競争(写真4)”や“動物水中散歩(写真5)”などをしました。交流活動終了後、男子便所で裸ん坊の男の子2人が用を足しながら、「おもしろかったな~」と顔を見合わせている光景は、素敵でした。
この取り組みは、「共生社会の実現」を見通しながら、触れ合い、応援し合う中で、子どもも、保護者も、保育者も、学生も、パラスイマーもそれぞれに、気づきの芽が育まれ、それぞれの見方が広がることを願っています。こうした活動を通して、何かを教わって「学ぶ」ということではなく、触れ合いを通して「感じる」ということを大切にした取り組みにしたいと願っています。
今年度、あともう1回、パラスイマーが城東にこにこ保育園に遊びに来てくれます。引き続き、取り組みの様子を俯瞰しながら、この取り組みの意味を考えていきたいと考えています。
写真1 全体写真
写真2 タッパー
写真3 メダル展示
写真4 ブクブク競争
写真5 動物水中散歩