2025.07.19|Sat
2025.07.19|Sat
2025年6月25日(水)に、赤羽台キャンパス20502教室にて、荻野ゼミ・佐藤ゼミ・戸井ゼミ・川原ゼミの合同ゼミが開催されました。アメリカのワシントン州にあるエバーグリーン州立大学から、SPPのディレクターを務められているケリー・ブッシュ先生に来ていただき、ゼミの学生たちが自分たちの研究内容や学びを報告した後に、ケリー先生にもSPPに関する研究内容を報告していただきました。
SPPとは、「サステナビリティ・イン・プリズンズ・プロジェクト」のことで、刑務所の中から環境の保全を目指す活動のことです。刑務所内の生ごみの堆肥化や、絶滅危惧種の動植物を育てるなど刑務所内外での環境保全に繋がることに加え、受刑者の健全な更生にも繋がるなど、従来の刑務所の在り方を変える活動として州内の全ての刑務所において多彩な活動が展開されています。
川原ゼミでは、「プリズン・サークル」という映画の上映会(2024年度実施)を通して得た学びや考察、また参加者へのアンケートによる、人々が受刑者に対してどのようなイメージをもっているのか等を報告しました。
佐藤ゼミでは、「鳥が人の幸福に与える影響」というテーマで、バードセラピーやコンパニオンバードの概要についての説明や、実際に鳥のいるカフェに行き検証を行った仮説について、考察を交えて報告しました。
どちらの報告も英語で行われており、報告を行う学生たちの精一杯話そうとする様子と、参加した学生たちが集中して報告を聞こうとする様子は、とても印象に残るものでした。
ケリー先生からの報告では、SPPの概要や実際にどのような活動が行われているのか、また、SPPに関わる者としての受刑者に対しての姿勢や、受刑者と話すときにどのようなことを大切にしているのかについて等を話してくださいました。
受刑者に敬意を持って接することや、傾聴の姿勢を示し一緒に問題について考えていくことを大事にしているなど、普段の生活ではあまり見られないような刑務所の様子や受刑者との向き合い方に触れることの出来る、とても貴重な機会になりました。
執筆担当者 川原ゼミ 花田望(社会学部社会福祉学科4年)