2025.07.23|Wed
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2025年6月28日(土)に東洋大学赤羽台キャンパスHELSPOホールにて、司法福祉シンポジウム「米国の女性刑務所での動物介在プログラムが受刑者にもたらす心理的・社会的効果」を開催いたしました。
当日は、法務省から鈴木貴之氏、米国エバーグリーン州立大学からケリー・ブッシュ氏のお二人をパネリストとしてお迎えし、更生教育への自然科学・環境保全などを取り入れた実践について報告をいただき、今後の司法福祉のあり様に関するディスカッションを行いました。
鈴木氏からは、日本の少年院の現状や、非行少年の更生支援に関するお話をいただきました。
ケリー・ブッシュ氏からは、SPP(Sustainability in Prisons Project)と呼ばれる活動の紹介や、環境保全活動を通じた受刑者のリハビリ、社会復帰支援についてお話をいただきました。
ディスカッションでは、会場より、今後の司法福祉を担う人々の考え方として重要だと感じる点についての質問などが出されました。
学生、教職員をはじめ、多くの参加者が集まり、講演後には質疑応答も行われ、司法福祉に対する理解と関心を深める有意義な機会となりました。
今回の司法福祉シンポジウムでは、矯正教育や受刑者の社会復帰について、日本と米国の実践を通して考えることができました。そして、受刑者たちの更生を支える取り組みについて学び、人は環境や関わり方によって変わる力を持っていることを実感しました。今後も司法福祉に関心を持ち続け、支援の在り方を考えていきたいです。
また、本シンポジウムは東京保護観察所のご協力のもと、「社会を明るくする運動」の一環として、更生保護の啓発活動についても取り組みました。
執筆担当:福祉社会デザイン学部 社会福祉学科 3年 川原ゼミ