2022年8月6日に、領域主催公開シンポジウム「ルッキズム」が開催されました。
日時:2022年8月6日14時から
会場:國學院大学常磐松ホール(東京都渋谷区)
参加者:61名(対面のみ)
2022年8月6日に開催された「顔身体学」領域主催公開シンポジウムにて、「Lookism(ルッキズム)」を主題とし、顔身体の知覚に伴う外見の評価やルッキズムのリスクを考察するため、登壇された先生方の研究に依拠しつつこれらを検討しました。
まず西倉実季先生からは「ルッキズム」という視点を通して何が見えるのか、そして私たちがルッキズムにどう向き合っていくべきなのか、様々な論点が提示されました。
次に矢吹康夫先生は、関係のない場面での外見の使用を問題として挙げ、校則の染髪制限や履歴書の写真の意味、そして職務質問の規定の問題をご自身の経験も交えて浮き彫りにされました。
鈴木敦命先生は人相学の歴史にも遡って論じられました。人を顔で判断するというタブーは理解しつつも無意識下でもなされる抗い難いもので、現在ではそれが過剰一般化されているが、顔による人の判断の正確性はないという興味深い内容でした。
質疑応答や終了後にも登壇者への質問が絶えず、有意義かつ知見が広がるシンポジウムとなりました。
(by M. Todaka, Kokugakuin University)