2019年8月31日、哲学班との共催で国際シンポジウム”Radical Embodied Cognition, East and West"が開催されました。これに先立ち、哲学班では27日より2日間にわたり、Workshop for Radical Embodied Cognitionも実施しました。
▪日時:2019年8月31日10:00~17:00
▪会場:立教大学15号館マキムホールM301
▪参加者: 60 名(内外国人参加者 10 名)
洋の東西における身体性認知に関するシンポジウム(8月31日)ならびに関連ワークショップ(8月27日、28日)が立教大学池袋キャンパスにて開催されました(共催:立教大学研究プロジェクト・対話と思考教育の生態心理学的現象学)。
アメリカから身体性認知科学の分野で生態心理学と現象学とを融合させることで研究を進められておられるAnthony Chemero氏(University of Cincinnati)を招聘すると同時に、上海のEast China Normal UniversityからXU Zhu氏、YU Feng氏、Jing He氏、YU Zhenhua氏の四名が、フランスのEcole Normale SuperieureからJean-Michel Roy氏が、さらには日本の研究者10名が発表することで、タイトル通り洋の東西、国際色豊かなワークショップならびにシンポジウムとなりました。
ワークショップ初日は、海外からの発表者2名、人類学班、心理学班からそれぞれ1名、さらに若手研究者2名が発表をし、2日目は海外からの発表者2名、哲学班から1名、国内の研究者1名、若手研究者1名が発表を行いました。シンポジウムでは冒頭に山口真美教授(領域代表:中央大学)に洋の東西をめぐる顔ならびに身体に関する発表をしていただいた後で、海外からの発表者4名、人類学班1名、哲学班1名が発表を行いました。
ワークショップ・シンポジウム全体を通じて、身体に関する西洋と東洋の違いだけでなく、西洋においてもアメリカとフランス、東洋においても中国と日本の違いといった細やかな議論が、哲学、心理学、人類学を横断する形でなされると同時に、フロアからも熱のこもった応答をいただきました。また、継続的な共同研究・発表についても話し合われ、非常に有意義なものであると同時に今後の展開が期待されるワークショップ・シンポジウムとなりました。
▪プログラム
10:00-10:15 Masami Yamaguchi:顔身体学の紹介
10:15-10:45 Anthony Chemero:Intertwinings: The radical
embodied cognitive science of self and other
10:45-11:15 Yoshihiro Itaguchi: Finger writing movement
and language processing in Kanji-culture
individuals
11:15-11:45 Jing He:Coordination with the other: From
anticipation to joint action
11:45-13:00 Discussion
13:00-14:30 Lunch time
14:30-15:00 :Jean-Michel Roy:TBA
15:00-15:30:Yu Zhenhua : Wang Yangming’s Liangzhi as
moral knowing how
15:30-16:00:Tetsuya Kono:Maai as a field of promoted
action
16:30-17:00:Discussion
(by S. Sako, Rikkyo University)