トークイベントに先立って、午前中にParallel eyesというVRの体験会を行いました。このParallel eyesは、なんと自分だけでなく他者視点の世界も同時に見ることができるもので、体験会では、他者視点を駆使しながら鬼ごっこをしました。子どもから大人まで、30人ほどの方に参加していただき、盛況のまま終了しました。
午後は、午前中の体験会を踏まえて、VRについての対談を行いました。田中章浩先生(心理学)と渡邊克巳先生(心理学・認知科学)、大崎智史先生(哲学)、笠原俊一氏(Parallel eyes開発者)、西田宗千佳氏(ITジャーナリスト)が登壇し、それぞれ研究者・VR開発者・ITジャーナリストとしての視点を活かして意見を出し合いました。まず田中先生が心理学の視点からVR世界の身体性について解説しました。そこに渡邊先生と笠原氏が加わって、VR体験会の参加者の声を参考に議論をしました。次に大崎先生、西田氏と交代して、VRがこれからの社会に与える影響について議論し、最後に、登壇者全員でVRと「私」の未来について意見を出し合いました。
トークで田中先生が使用したスライドを撮影した西田氏が、写真をTwitterにアップしたところ、なんと15万リツイート、43万いいね(2018年8月31日現在)という大反響を呼びました。
西田氏のツイートはこちら→https://twitter.com/mnishi41/status/1023443014088179712
スライドの元ネタとなった北海道大学の結城雅樹先生の論文はこちら→https://t.co/nRBliR30Y9
顔文字の文化差という顔身体学の関心の一つを、非常に多くの方と共有できたこと、そして面白い!と感じていただけたことに、関係者・顔身体学メンバー一同とても感激しています。今後も顔身体学としていろいろなイベントを開催していきますので、興味を持ってくださった皆さまはぜひお気軽にご参加ください。お待ちしております! (by R. Oya, Tokyo Woman's Christian University)