文化人類学研究作法勉強会@Zoom
「文化人類学における基礎概念と方法等をめぐって」
「文化人類学における基礎概念と方法等をめぐって」
2020年6月6日、Zoomを利用して、文化人類学研究作法勉強会を開催しました。
▪日時:6月6日(土)14:00 - 16:30
▪会場:ZOOM Meeting
▪参加者:45名
本科研では通称「作法勉強会」として、文化人類学・心理学・哲学の各分野の学問的基礎や研究手法について、相互理解を深める勉強会が実施されています。これまで、河野哲也先生(C01−P01計画班長)より哲学について、高橋康介先生(A01-P02計画班長)より心理学について、作法勉強会が開催されました。今回は床呂郁哉先生(A01-P01計画班長)より文化人類学について、「文化人類学における基礎概念と方法等をめぐって」と題したレクチャーをしていただきました。
そもそも文化人類学とはどういう学問なのか、「文化」の基礎的な概念、フィールドワークの方法論、学際的研究の可能性等に関して、事前質問や当日リアルタイムで寄せられた疑問にもお答えいただく形でレクチャーが進められました。文化人類学が「文化」に焦点を当て、フィールドワークを核とした方法論によって研究を実施しつつ、人類についての知見を得ることを目標としている学問であること。とりわけ「世界でたった一例であったとしてもそこに意義を見出す」という学問的態度は、まさにトランスカルチャー状況下における顔・身体学を思考する本科研にとって重要な視点であり、文化人類学の魅力を知ることができる、またとない機会となりました。
レクチャー終了後も、オンライン上で質疑応答や活発なディスカッションが続いており、分野を超えた相互理解がより一層深まっています。各分野の計画班長によって行われた一連のレクチャーを契機に、さらなる研究の発展が期待されます。
( By Y. Kotani, Shinshu University. )