顔身体学領域主催公開シンポジウム

顔認証倫理ーデジタルリスクとその克服

2022年3月12日に顔身体学領域主催公開シンポジウム「顔認証倫理ーデジタルリスクとその克服」が開催されました。

日時:312日(土)10:00 - 12:30

会場:秋葉原UDX カンファレンスAB+Zoomウェビナー配信

参加者:75


・発表者(発表順)

 久木田水生名古屋大学)

 「顔認証と監視の倫理

 林 隆産業技術総合研究所

 「AI技術を使った認知科学研究とその倫理の観点から」


・コメンテーター

 河野哲也(立教大学)

 山口真美(中央大学)

 原島 博(東京大学名誉教授) オンライン


 顔認証倫理シンポジウムでは,久木田水生先生(名古屋大学)および林隆介先生(産業技術総合研究所)に、それぞれ顔認証と監視の倫理とAI技術を使った認知科学研究とその倫理の観点からというテーマでご講演いただきました。その後、計画班の河野先生ならびに領域代表の山口先生がコメントを行い、総合討議に開きながら、全体のまとめとなるコメントを東京大学名誉教授の原島博先生よりいただきました。顔認識技術を利用した事例を確認しながら、人工知能を「顔」に応用することに固有の問題点や、科学的=客観的であると考えられがちであるが、実のところデータの選別にある種のバイアスが入り込んでしまう危険性、さらには、顔はそもそもいったい誰のものであるのか、顔の倫理は個人主義的なものであるのか共同体的なものであるのかなど、顔の倫理にまつわる応用例から根本的な話題にいたるまで広く活発な議論がなされました。


(by S. Sako, Tokyo College of Transport Studies)