顔身体学領域・東京外国語大学AA研共催第5回公開シンポジウム
顔身体学領域・東京外国語大学AA研共催第5回公開シンポジウム
2020年12月12日、Zoomを利用して、第5回AA研公開シンポジウムが開催されました。
日時:12月12日(土)14:00 - 18:30
会場:ZOOM Meeting
参加者:113名
・発表者(発表順)
- 板口典弘(静岡大学)「自己身体運動の視覚情報処理」
- 田暁潔(筑波大学)「身体的パフォーマンスの共同生成:ケニアの牧畜民マサイの子どもと青年の日常経験に着目して」
- 小谷弥生(信州大学)「<能を観る>とはいかなることであるか:可視なるものの越境、不可視なるものの可視化」
- 松嶋 健(広島大学)「風の身体を感じること:イタリアにおける演劇実験室の経験からの人類学的考察」
・コメンテーター
- 金沢創(日本女子大学)
- 佐藤知久(京都市立芸術大学)
第5回目を迎えた「トランスカルチャー状況下における顔・身体学の構築」では、身体的運動や身体的パフォーマンスをキーワードとして、心理学・認知科学・哲学・文化人類学など、多様な視点から報告がありました。総合討論でも指摘されたように、「身体は共鳴する」というテーマが全体に通底しており、とりわけ新型コロナウイルスが猛威を振るう中でオンライン開催という体裁をとった今回のシンポジウムは、身体や顔という領域が我々の生活においていかに重要なものであるかを改めて考えるきっかけとなりました。またウェビナーのQ&A機能を通じて参加者からも活発に議論が喚起され、ディスカッションも非常に密度の高いものとなりました。
本シンポジウムは、当日の録音に基づき、2020年度内に報告書(PDF)として東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・基幹研究人類学ウェブサイトに掲載される予定です。詳細はhttp://coe.aa.tufs.ac.jp/kikanjinrui/library/をご覧ください。2021年夏頃に公開予定です。
共催情報
科研費新学術領域研究(研究領域提案型)「トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築-多文化をつなぐ顔と身体表現」(研究代表者:山口真美(中央大学)課題/領域番号:1901)、基幹研究「アジア・アフリカにおけるハザードに対する『在来知』の可能性の探究―人類学におけるミクロ‐マクロ系の連関2」
(by Naohiko Imajo, Tokyo University of Foreign Studies)