ルーチンワークや単純労働といった活動は、テイラーの科学的管理法によって、効率化し、時間短縮することができます。特に日本の高度成長期には「カイゼン」によって、他国よりも効率化されて、高い生活水準が得られるようになったのだと思います。
そして、効率化された単純労働に従事する人はどんどん減少し、それに代わって知識労働に携わる時間と人が増えていきます。
上記でドラッカーは、「高い生活水準は、イノベーションと変革の経済を前提としている」と述べています。そして、イノベーションと変革は、知識労働者に膨大な時間を要求する、としています。
ドラッカーの主張を信じるならば、これら知識労働を行う人たちは、その時間をイノベーションと変革のために使わなくてはなりません。工業化社会のように、目の前の仕事を効率化することだけを考えていたのではいけない、ということになります。
create:2015/9/12