意思決定は成果をあげるために行うのですから、リスクやデメリットを大幅に上回る効果があるなら行動に移さなければならないが、そうでないなら「何もしない」という決定も常に代替案であるとしています。
何も決定しないという選択肢は、一見楽な逃げ道を作ってくれたような気がしますが、実は「なぜ何も決定しないのか」という根拠が必要な勇気ある決断なのだと思います。
ここで、中途半端な行動こそ良くないと戒めています。ありがちなのは、決定によっていくつかの行動を変えることにしたものの、「とりあえずできることから」と言ってハードルの高い行動を先延ばしにしてしまうようなことです。これこそ半分の行動であり常に誤りだと言われているので、気をつけなくてはなりません。
後段では、せっかく条件が整ったのに決定が行方不明になってしまうことを嘆いています。それは何もしないという決定とは違う、決定から逃げている臆病者だ、と実に耳の痛いところを突いてきます。
でも逆に、勇気を出して決断せよ、と背中を押してくれていると考えるべきなのかもしれませんね。
2013/6/11
update:2015/12/30