人の強みを生かす人事を行うための三つ目の原則として、人事評価について述べています。
人事考課制度は、組織それぞれに考えられて作られていますが、どのような制度であれ、弱みに注目した評価をしていたのでは、その評価をもとに人の配置を考えることはできないということです。
日本の終身雇用制度について、理想からは遠いが強みに基づいた人事考課を採用している点を評価しているようです。これをもって全ての日本企業や国内の組織の評価制度が肯定されていると考えるべきではないでしょう。
自らの組織では、強みを評価しているか、弱みに注目していないか、を改めて見直す機会を設けると良いと思います。
弱みについて注目すべき例外を最後に記述しています。「真摯さの欠如は人として失格」という強烈な表現です。
「その人のもとで自分の子供を働かせたいか」というのは、真摯さを評価できる質問の例として挙げられているのだと思います。
create:2015/10/17