「最も頑強な官僚組織」という記述が出てきましたが、「イノベーションのジレンマ」のように過去を捨てられないというのは、政府組織に限らずどのような組織でも起きやすいものです。
族議員と結びついて既得権と化す、という部分は、企業で言えば、これまで組織を継続させてきた製品やサービスとそれを使う顧客ということになります。
一人ひとりの仕事の視点で見た場合、特にルーチン化された仕事には、いつの間にかその作業内容と求められる成果がずれていくことに気づきにくいといえます。
マニュアル化や標準化というのは、作業そのものの効率化と品質確保には大変役に立ちます。
しかし、その作業の目的や成果とするものを考えることなく、ただ「こなす」だけの日常を送るのではなく、定期的にその目的と作業内容があっているかどうかを、見直す必要があるということを指摘しているのです。
2013/5/24
renew:2015/10/31