意思決定のプロセスの最後は「フィードバックを行う」です。
「現場、現物、現実」をみて意思決定を行う「三現主義」という言葉があります。フィードバックはこれに近いもので、意思決定の結果がどのようになっているか「三現」から情報を得ることを指します。
コンピュータの話が出てきましたが、ドラッカーは「コンピュータが扱うことができるものは抽象である。抽象化されたものが信頼できるのは、それが具体的な事実によって確認された時だけである。それがなければ抽象は人を間違った方向へ導く。」としています。
たしかに、情報システムというのは現実の事務を抽象化(モデル化)し、パターン化してプログラムとして組み上げ稼働させています。あるいは、現場でのパソコンの使い方を想定して、それに適した環境を提供しています。
しかしここでは、「現場を見に行け、当初の仮定は本当かを確認しなさい、そうしなければ、現実から遊離してしまいますよ」と警告しています。
2013/6/5
renew:2015/12/6