「知識労働者」という言葉が出てきました。英語ではナレッジワーカーであり、対義語はマニュアルワーカーで「肉体労働者」と訳されています。
マニュアルワーカーは言葉のとおりマニュアル通りに仕事をする人のことで、なすべきことを判断してそれをなす能力ではなく、決められたことを正しく行う能力があればよいとされているのに対し、知識労働者は知識を前提としつつも、なすべきことは何かを自ら考え、行動を起こし成果を次の人に渡すことが求められています。
組織としての成果は一人ひとりの知識労働者の成果の連鎖の結果としてもたらされますから、関係する皆が互いに期待されている成果を認識していて、協働することが組織としての生産性を高めます。
「知識労働者が何を考えているかは確かめようがない。だが考えることこそ知識労働者に固有の仕事である。考えることが彼らのなすべきことである。」とも述べています。
知識労働者のなすべき「考えること」は他者がマネジメントすることはできません。したがって、知識労働者は自らを律しマネジメントすることが必要になるのです。
また、知識労働者はその仕事の過程を他者が見ることはできないので、必然的にその仕事は成果によって評価されることになります。
2013/4/18
update:2015/8/30