組織で働く人と医者の対比が出てきます。医者が成果を上げるために必要な情報は、目の前に現れた患者が全て持ってくるのに対し、組織で働く人の前に現れるのは、第一の現実で指摘した時間を奪うだけの人たちが圧倒的に多い、ということです。
日常業務は、過去のいずれかの時点で成果を上げる手段として先人たちが作り上げてきたものです。しかし、それが現在も有効な手段かどうかは保証してくれません。かつては有効だった手段が、状況の変化によって無効化されている可能性があります。
そのためドラッカーは、日常業務から顔を上げて遠くを見てみなさいと言っているのです。
2013/4/23
renew:2015/9/2