人の強みを生かす人事を行うための二つ目の原則についての記述です。
マニュアルワークの場合は、誰が担当しても同じ品質の成果を上げられるように、あらかじめ定義された作業内容の通りに作業することが要求されます。
それによって組織は、一定以上の品質の確保を志向します。
本書で扱うナレッジワーク(知識労働)の場合は、それぞれの人が持つ知識を環境に適合させて成果を上げていくような仕事なので、常に変化する環境に追随して発揮できる知識も変化させていかなければなりません。「成長」と言い換えることもできます。
成長を促すような仕事(=ナレッジワーク)にするため、何も考えずにマニュアル通りに作業するような仕事ばかりではなく、それよりも少し大きな仕事(=考えることを要求する仕事)にしておく必要がある、ということだと思います。
しかし、第一の原則にあるように、大きすぎる不可能な仕事ではいけないので、適切なレベルを目指さなくてはなりません。
create:2015/10/17