ここでは、いわゆる「すきま時間の有効活用」といった時間管理の方法とは逆に、時間は細分化していては役に立たないと述べています。
一人で行う報告書作成といった仕事でさえ、細切れではなくまとまった時間を作らないと下書きにすらならないと、大げさに表現しています。
また、多分言外には、仕事を始める前に必要だと思っていた時間より遥かに多くの時間が必要になるということも言っているようです。
90%完成していた仕事を100%に到達させるには、それまでにかけた時間と同じくらいの時間がかかってしまうことはよく経験します。かけた時間と仕事の進行は比例しないので、当初思っていたよりも多くの時間がかかることになります。仕事が進むにつれ「考える」時間の割合が増えていくので、中断するとまた最初からやり直しになり、さらに時間がかかるようになります。やり直しの無駄を生まないようにするためにも、まとまった時間を作るべきなのでしょう。
組織で仕事をする以上、人との関わりは避けられません。同僚・上司・部下、取引先、委託先など様々な人たちと話をして仕事を進めていくわけですが、ここではゆとりが感じられるほどまとまった時間を用意することが、結局は近道になると言っています。
2013/5/1
renew:2015/9/11