この後、成果を上げるために必要な能力について記述があるのですが、その前にドラッカーが述べているのは、成果を上げる能力は平凡な人でも修得できるのだというわれわれ一般人に対するエールです。
ただ、身につけるために努力が必要だと言っています。努力して習慣にしてしまえと言っています。
「習慣」とは何でしょう。「条件反射のように」と言っているように、意識してがんばろうとしなくても自然と行動できるようになるのが習慣というものでしょう。
日本語版では「実践的な能力」と訳されていますが、原文では「practice」です。「実践的な能力は修得できる」と言われると、ちょっと重たい感じがします。「練習ならいつでもできる」という方が、もっと気楽にできそうな感じがします。そして、練習を繰り返して習慣にするのです。
ドラッカーはこれから述べる成果を上げる能力についても、繰り返し実行することにより習慣として身につけてしまえば、平凡な人であっても無意識のうちに成果をあげられる人になれるのだと言っているのです。
2013/4/25
renew:2015/9/5