第4章は、人がそれぞれの強みを生かしてその本人と組織とがともに成果を上げ、ともに成長することを願って書かれています。
人にはいろいろな強みがあります。読んで理解するのが早い、自分の考えを言葉に表すのがうまい、緻密に深くこつこつと調査研究できる、状況の変化に柔軟に適応できる、最適な選択肢を瞬間的に見つけられる、情報や知識を集めてくるのがうまい、周囲を巻き込んで活気あるチームを作るのが得意、問題を見つけ解決するのが好きだ、、、
同時に人は弱みを持ちます。例えば、読んで理解する人は、口頭で指示を受けたり報告を受けても理解できないかもしれません。状況変化への対応力が高い人は、同じ仕事の繰り返しではミスを連発するかもしれません。瞬間的に最適な選択肢を見つけられる人は、可能性を一つひとつつぶしていくような地道な仕事はできないでしょう。
強みは人それぞれですが、卓越した強みは最初から卓越している訳ではありません。人よりも少しうまくできることをどんどん磨いていって、訓練して、卓越した強みになっていくのです。
したがって、人は組織の成果に貢献するために自分の強みを磨く責任があるし、逆に組織にも所属する人の強みを伸ばしていく責任があるということなのです。
2013/5/17
update:2015/10/8