The final practice is this: Don’t think or say “I.” Think and say “we.”
Effective executives know that they have ultimate responsibility, which can be neither shared nor delegated.
This means that they think of the needs and the opportunities of the organization before they think of their own needs and opportunities.
This one may sound simple; it isn’t, but it needs to be strictly observed.
もう一つ身につけるべき習慣が、「私は」とは言わずに、「われわれは」と考え、「われわれは」と言うことである。
最終責任は自らにあることを知らなければならない。最終責任とは、誰とも分担できず、誰にも移譲できないものである。
トップが権威をもちうるのは、自らのニーズと機会ではなく、組織のニーズと機会を考えるからである。
簡単なことのように聞こえるがそうではない。しかも厳格に守らなければならない。
delegate : 任せる、委任する、権限を譲る
strictly : 厳しく、厳格に、厳密に
observe : 守る、従う、観察する、気づく
We’ve just reviewed eight practices of effective executives.
I’m going to throw in one final, bonus practice.
This one’s so important that I’ll elevate it to the level of a rule:
Listen first, speak last.
ここまで、成果を上げるための八つの習慣について述べてきた。
もう一つおまけを加えたい。
あまりに重要なことなので、原則に格上げしたいくらいである。
「聞け、話すな」である。
throw in : おまけにつける、差しはさむ、投入する
elevate : 昇進させる、上昇させる、持ち上げる
Effective executives differ widely in their personalities, strengths, weaknesses, values, and beliefs.
All they have in common is that they get the right things done.
Some are born effective.
But the demand is much too great to be satisfied by extraordinary talent.
Effectiveness is a discipline.
And, like every discipline, effectiveness can be learned and must be earned.
成果を上げるには、性格、強み、弱み、価値観、信条はいかようであってもよい。
なされるべきことをなすだけでよい。
確かに生まれつき成果をあげるという人たちもいる。
しかしわれわれは生まれつきの才能に頼るわけにはいかない。
成果をあげることは習慣である。
したがって、他の習慣と同じように身につけることができるものである。そして身につけなければならないものである。
differ : 異なる、違う、相違する
in common : 同じように、共同で、共通に
extraordinary : 並外れた、ずば抜けた、驚くべき
discipline : 訓練、しつけ、規律、学科、学習
earn : 獲得する、儲ける、稼ぐ、もたらす
序章で述べられている8つの習慣の最後が、「(われわれは)と(考え)(言う)」ことです。
「他の人はどう思っているかわからないが、私はこう考える」ということは、簡単ですし、ある意味無責任ということもできます。
「われわれは」を考え、「われわれは」と口にすることで、口にする人に責任感を持たせ、その言葉を聞く人にはチームへの所属感と貢献意欲をあげる効果をもたらすと考えたのではないでしょうか。
「聞け、話すな」というのは、強烈で有名なフレーズですが、原文を直訳すると「最初は聞きなさい、最後に話しなさい」ですから、話さないまま終わるべしと言っているわけではありません。
この序章では「習慣」について述べられていますが、最後の文にある「成果をあげることは習慣」はdisciplineの訳語で、どちらかというと「訓練」と言った方がしっくりくるように思います。
継続して練習し、失敗を繰り返しながら身につけていく、というニュアンスで捉えると良いと思います。
create:2016/3/23