人の強みを生かす人事を行うための最後の原則は、弱みに目をつぶり人事異動させることです。
組織の人数が少ないと人事異動がほとんどできないこともありますので、すべての組織に当てはまる話ではありませんが、仕事のできる人のところに仕事が集まってしまうというのは、よくあることではないでしょうか。
そのような状態を長く続けてしまうと、周囲がその人に依存してしまうようになり、仕事のできる人なのに新たな挑戦をさせられなくなっていきます。
そうなる前に「実績のあるものには、機会を与えよ」としているわけです。一時的にその部署のパフォーマンスが下がっても、これをカバーする人がすぐ現れるものです。
最後の「上司は部下に対して奉仕しなければならない」という記述は、よく覚えておく必要があると思います。
公式には部下を管理し指揮命令し業績を上げる責任は上司が負うのですが、部下が最高のパフォーマンスを発揮するためには、部下に奉仕するという姿勢が大事だということです。
create:2015/10/17