8つの習慣のうち最初の二つについて、述べられたセクションです。
「なされるべきことを考える」というのは、組織のトップから最前線の従業者個人まで共通しています。
トップの場合には「社会は我々の組織に何を求めているか」、ミドルマネジメントならば「周りの組織は、我々の部署に何を求めているか」、個人の場合には「周囲の人たちは私に何を期待しているか」という問いに置き換えられます。
この問いに対するたくさんの答えの中から、最初に手をつける最優先課題に集中することによって、成果を上げられる可能性が高まると述べています。
第二の習慣について、字面を追うと組織防衛せよという解釈も成り立ちますが、第一の習慣の後にあるということがキーポイントです。
「組織にとってよいこと」が「なされるべきこと」と対立する場合には、「なされるべきこと」を優先しなければなりません。そうでなければ、組織が存続することは社会に害悪を与えてしまうことになります。
「なされるべきこと」を優先すると「組織にとって悪いこと」になるのであれば、組織の方を変えることを考える必要があります。
組織は存続し続けなければなりません。組織が壊れてしまうと、そこで働く人はもちろん顧客、取引先、出資者、債権者など社会に多大なコストを強いることになりますので、「なされるべきこと」にマッチするように、組織を変えていく必要があります。
create:2016/2/15