P-F 25

「いやっほー!!イブ!!!」


「いやっほー!!純!!」


二人が盛り上がりながら話をしている


「でもいいの?練習しなくて」


「練習してないわけじゃないよ、直前に詰めすぎると返って下手になるから息を抜くだけ、ってことでイブ、ボクのブルーム館ライブ来てよ」


「無理かな?」


「だよねー・・・こんな急な話・・・」


「あのさ、純・・・」


「うん?」


「純は差別をなくすためならアイドルやめる覚悟はある?」


「え・・・?何急に・・・?」


「私は真面目に聞いてるの」


「・・・そりゃあね、あるよ、じゃなきゃ何のためにここまでやってきたんだって話になるからね」


「・・・良かった、じゃあもしかしたら純にアイドルやめさせてでも実行してほしいこと言うかもしれないから」


「え?何その物騒すぎる発言・・・」


「内容はあんまり外に言っちゃいけないから・・・でも今私この世界がとんでもない差別社会になるかもしれない危機を脱する作戦に参加してて」


「うん・・・」


「もしかしたらバニーJの力が必要になるかもしれないなって」


「分かった、差別社会なんて絶対拒否!だからね、協力するよ」


「ありがとう!!いやー、こんな信憑性のかけらもない発言信じてくれるなんて私の親友めっちゃ神!!」


「そんなことないよー!」


二人は楽しい時間をより長く深く楽しめるよう話し合った
同時刻の香澄と新子は話し合っていた


「・・・もうすぐだ・・・」


「香澄ねーちゃんどうしたの?」


「もうすぐ天使族だけが幸せになれる世界がやってくるんだよ、そんな世界が来たらボクは用済みか・・・」


「用済みなんかじゃない!俺っちは香澄ねーちゃんが必要だもん!!」


「・・・そっか、じゃあ新子はボクに協力してくれる?」


「もちろんだよ!!」


香澄が微笑みながら新子の頭をなでる


「新子は可愛いね、この下の耳もすっごく」


香澄が新子の帽子を外し、ぴょこんとついた猫耳に触れながら言う


「うん!この耳があれば凪にーちゃんも見つけてくれるよね?」


「え・・・そうだね・・・凪斗もきっと見つけてくれると思うよ」


香澄が悲しそうな笑顔で言った
同時刻凪斗と帝は相も変わらず奇妙な関係で生活をしている


「明日凪斗誕生日だね、何が欲しい?」


「人並みの将来・・・いや、人並みじゃなくていいから将来が欲しい」


「残念だけどそれは無理だよ、その日は君の命日だからね」


「・・・最悪だね」


「俺にとっては最高だよ」


同時刻、紫苑がつぶやく


「・・・決戦は明日だ・・・」