ティピとは、アメリカインディアンのうちおもに平原の部族が利用する移動用住居の一種で、スー族を始め、カナダ南部、北米平原部、北西部の、移動しながら狩りを行う文化を持つ部族の野営用の住居です。(Wiki)
お世話になったキャンプ場は伊豆の早咲きの桜で有名な河津町の川津筏場(かわずいかだば)にあるCycle:yaというところです。
ちなみに河津と川津は同じ読みですが漢字が異なります。
一泊したティピ(ティピー、Tipi)
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※本コンテンツには(今回のブログに限り)18歳未満の青少年にはふさわしくない内容が含まれているかも知れません。(笑)
18歳未満の方の閲覧はご遠慮願うか御本人の責任において御覧ください。
還暦を目前に職場のツーリング仲間と5月連休を利用して、ぐるり一周伊豆半島一泊キャンプツーリングに行ってきました。
今回の目玉はテントの中で火を使えるTipiキャンプ場での生まれて始めての宿泊です。
相模湖で集合してから山中湖を目指して道志みちを走り、芦ノ湖を見ながら伊豆に向かって、伊豆半島の外周を常に海を左に見ながら時計まわりに走るコースです。
一日目の午前中は全国的に雨でカッパを着て自宅を出ましたが、集合場所についたころには雨は上がりました。
走行距離は往路214km、復路は241kmの往復合わせて455kmでした。
メンバーはほぼいつもの連中ですが、場を明るくしてくれる永○さんは、実家(メキシコらしい)への帰省(ギャンブルを楽しむ一人旅?)とのことで4名です。
リーダーは加○さん。
いつもながらのアバウトな計画と、つい走りに夢中になり他のメンバーを放ったらかして先に行ってしまうというところはいつもどおりです。
ただ今回はTipiのキャンプ場を設定してくれただけでなく、海の見える絶景温泉や伊豆に散らばる観光スポットを要領よくコースに組み込んでくれました。
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4台の愛車たち
雨も上がって道志みちは快適でした。
緑の中を左右に加えて上下に縫って走るワインディングはどんなライダーも虜になると思います。
いつもはバイクでいっぱいのハズの道の駅どうしは、今回に限ってバイクが少なく駐車場は4輪で埋まっていました。
朝、雨だったのでバイクの計画を取りやめたライダーが多かったためではないかと思われます。
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山中湖から伊豆に向かう道は霧で視界が悪く残念ながら景色を楽しむどころではありませんでした。
箱根スカイライン、芦ノ湖スカイライン、伊豆スカイラインと続く有料道路は運がよければお金を払っても価値のある道なんですが・・・
実はこの1ヶ月前の4/15には一人で伊豆を走ったのですが三国峠からは雪をかぶったきれいな富士山を拝めました。
今回はあたり一面が真っ白。というか、霧で前を走るバイクも見えないほどの視界でした。
昼飯を食べるため熱海港に立ち寄りました。
リーダーがスマホで探した地元の美味しい食堂はなんと秘宝館の真正面です。
「まだあったんだ! 金精道路のもみんな廃業しているのに」と妙に感慨深く、4人共とも腕を組んで山の上をしばらくじっと見つめていました。
ロープウェイで秘宝館に向かうのですが、もちろん18歳未満は入場禁止の大人の教養と娯楽の場です。
4人共、頭の中では入ってみたいと思っていたはずですが入場料1700円、さらにロープウェイ代もかかるということで誰一人「入ろう」と言い出せませんでした。
大型観光バスが秘宝館ロープウェイ乗り場に停まっていたことからバスツアーの観光コースに組み込まれているようです。
18歳未満の方は閲覧をご遠慮ください。(笑)
(→写真のクリックで大きくなります。)
閑話休題!!
バイクをお店の前に並べてしばらく待ってようやく腹ごなしです。
閉店まで30分というギリギリセーフで店内に入れました。
せっかくだから地元で取れた鯵のたたきを選びました。
熱海のたたきはどんなだろうと好奇心が湧いたからです。
最近は熱海の観光ホテルもだいぶ復活してきたそうです。
街なかを走っていると、元ホテルらしき廃墟もありましたが新装工事もあちこちで見かけました。
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ビールはもちろんノンアルです。
食事を終えて店の裏に回るとかもめとカラスの大群が飛び回っていました。
おじさんがお店の残飯らしきものをプラスチックの籠から海に投げ込むと鳥たちの奪い合いです。
魚の骨や頭などの残飯は水に沈んでしまうので頭を水に突っ込めるカモメに対し、水に入れないカラスにはかなり不利な展開です。
その分、カラスはカモメが咥えているのを強奪しています。
鳥たちも命がけですからマナーの悪さをとがめる気にはなれません。
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カラスとカモメに見とれているうちに思わぬ時間のロスをしてしまいました。
次なる目的地の絶景温泉はスマホ情報では5時に終了とのこと。
すり抜けが不得意な我々は間に合うか間に合わないかのギリギリの猶予しかありません。
そこでリーダーに「先に行って確保してくれ」と頼みました。
なんとリーダーだけが15分も早く到着して番頭さんと交渉してくれた結果、本当にギリギリで間に合いました。
我々の直後に入った別の客は断られていました。お気の毒です。
掃除を待つ状態の最後の客ですので我々の専用です。
まるで海の中に浮かぶ温泉のようです。
実際は湯船の海抜は3~4mぐらいでしょうか。
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大の大人がどれほど無邪気に感動したかを表現する写真です。
ちなみにこれはサービスショットではありません。恥を偲んでの公開写真です。
お相撲さんの後ろ姿だと思って我慢願います。
お相撲さんの後ろ姿
Tipiキャンプ場にはいる前に食材やお酒の買い出しをしました。
結構大きなショッピング店がいくつか並んでいました。
キャンプ場のCycle:yaはもともとライダーのための宿だったそうで、4台のバイクを止められる屋根付きの駐輪場に誘導されました。
本当は愛車をテントの脇に停めて一緒に夜を過ごしたかったのですが、ヒゲを生やしたちょっと癖の有りそうなオーナーさんが「せまいから、せまいから・・・」と
頑なに拒否しましたので諦めて駐輪場からテントまで荷物を運びました。
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Tipiの床は板張りになっていて、燃料の薪・スポンジシート・毛布・着火用の新聞紙などいたれりつくせりです。
裸電球の明かりも一つあります。
5mぐらい離れたトイレは洋式と和式の両方有りきれいな水洗です。
トイレ脇の炊事場は洗剤・コップ・各種調味料・それに電子レンジまで使いたい放題でした。
本当に寝袋ひとつあれば十分炎とゆっくり流れる時間を楽しめます。
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テントの周りは夏みかんの実がいっぱいぶら下がっていて自由に食べていいとのことでしたが、やや酸っぱめでした。
【二日目(最終日)】
一番年長なせいか5時半ごろに一人で目が冷めて、みんなが寝ている中、薪に火を着け暖を取りました。
なお、狭い室内で薪を楽しんだので燻製づくりのように服に匂いが染み付きました。
カップ麺などを軽く食べいよいよ出発です。
伊豆に詳しいリーダーにすべてを任せて後ろを付いていきました。
最初にバイクを停めたのは伊豆半島先端あたりの太平洋に面した弓ヶ浜です。
湾が弓のような形をしています。
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流石に泳いでいる姿はありませんでしたが大勢のサーファーが楽しんでしました。
砂浜ではお父さんと息子さんらしき親子が砂で地下基地を作っていました。
昔やったな~
裸足で歩けるきれいな砂浜です。
次がすぐ近くのユウスゲ公園から見下ろすヒリゾ浜。
初めて聞く名前ですが、スキンダイビングのメッカだそうです。
ヒリゾ浜は切り立った崖に覆われていて、船でしか行くことができず、付近に川がないこと、黒潮の通り道などの条件で水が美しく、南国の季節回遊魚や大物の回遊魚も回ってくるのでシュノーケリングには絶好のポイントだそうです。
岩の周りをまるで渦潮のように海水が水飛沫を上げて流れていました。
伊豆半島ジオパークとして登録されているところです。
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崖の上から見学するのですがとにかくすごい強風が上に向かって吹き上がってきます。
これじゃプロペラのピッチコントロールができないドローンは操縦不能になります。
南国らしいシュロの木が植えられているのですが、その中の枯れかかった1本はバタバタ手を動かす人間に見えてしましました。
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写真中央に人がいる怪奇写真
シュロ人間に注目してたので他のメンバーが気づいて大騒ぎしていたスカートを押さえる女性の観光客には全く気づきませんでした。
本当です。
リーダーはあまりにも風が強いのでヘルメットをかぶったままです。
弓ヶ浜とヒリゾ浜の短い動画です。
平尾 昌晃(ひらお まさあき)さん似?
※豆知識
ヒリゾ浜は昔ヒリド浜と言われていましが、有名になってくる過程で誤って宣伝されてヒリゾ浜になってしまったようです。
ヒリド浜は更にむかし「日の入る堂」があった浜「日入堂浜」(ヒイリドウハマ)が語源であると言われています。
時系列的には「日の入る堂→日入堂浜(ひいりどうはま)→ヒリド浜→ヒリゾ浜」
一月ほど前に一人で訪れた海水無料混浴温泉の雲見温泉は見学だけしました。
はじめてのメンバー二人を下まで案内しました。
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覗いてみるとおじさんが一人だけ入っていました。
入り口は左が女性、右が男性と別れていますが一歩はいると筒抜けです。
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このお店はとにかく昭和ッぽい店です。
こんな感じを醸し出すお店なんです。→昭和パラダイス(Facebook)
中でも昔ながらのロウでできた食品サンプルはかなりの年季が入っています。
経年変化でロウが縮んだのか器が広がったのか、丼とサンプルの間には大きな隙間があります。
色もなんかくすんで黒っぽくなっています。
特に昔はグリーンだっと思われるクリームソーダのサンプルは黄ばんでしまいまるで麦茶フロートに見えます。
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もうひとつ、このお店ではおそらく一生忘れられない出来事が2つ起こりました。
お店が込んでいる原因の一つとして、なかなか料理が来ません。
普段の客数に合わせて腕利きの調理人が一人しかおらず、お客が急増する連休中だけ臨時のバイトで給仕の対応をしているからなのでしょうか?
慣れない手付きで熱いラーメンをお盆にのせ、片手でブルブル震えながら運んできた(元)お姉さんと○柳さんの会話
お姉さん:「す、すみません。(注釈:テーブルの端っこを空けて重たいラーメンを)オカシテください!」
○柳さん:「どうぞ❤」
オイ○柳!「どうぞ❤」じゃなくって
「僕でいいんですか?!」
「え、ここでですか?!」
でしょ? 正解は!
機転の聞かない○柳さんだと、仲間内だけでウケタ下品な話題でした。
(○柳さんのご要望によりブログに書きましたが忘れてください。)
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またリーダーと私が注文した睡眠薬入りと呼んでいるカツ丼など思い出がいっぱいできたお店です。
二人とも直後のワインディング走行でほぼ寝ながらなんとか走り、最初のコンビニに駆け込みました。
私は生まれて始めてコンビニでタクシーの後ろにシールが貼ってある「眠眠打破」なるものを購入し九死に一生を得ました。
よく効きます「眠眠打破」最高!
いせやさんの料理は分かる人にはわかる味?実に美味です。
ここからは解散場所の沼津に向かってひたすら海岸に沿って北上しました。
途中いくつかの観光スポットで小休止です。
まずは碧の丘(みどりのおか)です。
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そして煌きの丘(きらめきのおか)
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他にも伊豆の西海岸には加山雄三ミュージアム向かい側の堂ヶ島公園、恋人岬、黄金先公園(こがねざきこうえん)などなど見どころがいっぱいあり、今回は横目で見ながら素通りしました。
恋人岬や黄金先公園はこちらで紹介しています。→2014バイクで楽しむTTT伊豆リベンジ6月
沼津でリーダーは単4の乾電池を8本買うために100円ショップに入り、そこで解散です。
帰宅を急ぐひとはそのまま東名高速を目指し、もう少し走りたいひとは箱根新道を使って西湘バイパスで茅ヶ崎経由で東名に乗る組に別れました。
箱根新道沿いには数年前に完成したSKY WALKがありますが、ものすごい人で大駐車場がいっぱいでした。
東名も厚木付近だけがわずかに渋滞でしたがほんの少しだけすり抜けの術を使って快適に帰宅できました。
もちろん合法的かつ安全な範囲でのすり抜けです。→【ここがポイント】すり抜けは違法なの?正しいすり抜け方法
-「ツーリングの楽しみ」以外にバイク(CB1100)を愛する方へ-
【お役立ち情報】 > ☆愛犬ジャックと一緒にバイクでツーリング / キャンプツーリングにはブヨ対策を!
【バイクのメンテナンスを楽しむ】 > 自分で出来るバイクの調整 / 【お奨め】新品バイクタイヤの皮むき
【便利グッズ】 > ニーグリップパッドの自作 / バイクメーター回り:ゴテゴテの電装品
【CB1100のプチ改造】 > 【大成功】ヘッドライトHIDグレア対策 / 【大成功】バイクエンジンの熱で缶コーヒーを温める(温度測定) / 【便利】自作CB1100サイドバッグステー
などもご参考に!
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