Buildings for Miso & Soy-sauce Manufacturing Industry in Eastern Aichi pref.

東愛知の味噌醤油醸造のための建物

I.倉蔵建築の見方(あくまで三河地方を対象)Viewpoints of Dogown Buildings

貯蔵施設は英語で一般的にstorehouseと呼ばれるが、大型で防火材料で覆われたものを特にgodownと呼ぶ。このgodownという言葉の語源はインド古語(サンスクリット語)にあり、16世紀末にインドに進出してきたポルトガル商人たちは各港でこのgodownを発見する。考えてみれば、荷揚げをして、売買するまでの間、荷物を安全に保管施設は必須であった。インド古語でGedangやGedungと綴られ、マレイ語にもGedang(倉庫)として取り入れられている。バスコ・ダ・ガマやトメ・ピレスの旅行記、さらにオランダとイギリスの東イン

ド会社の記録にも見え、17世紀の貿易の時代のユニバーサル単語となった。であるから、防火性能を備えた大型の醸造施設もGodownと英訳すべきであろう。といっても、英語圏の人でもGodownを知らない人は多い。

1)基礎Foundation

-礎石には、江戸時代から明治初期頃までは荒石(花崗岩)を使い、明治後半から亀甲紋の安山岩を用いるようになったようだ。場合によって石灰岩や頁岩もある。

2)壁wall

3)軸組frame

4)小屋組roof structure

5)屋根葺材roofing material

6)開口部opening

II.東三河Eastern Aichi prefecture

1) 東駒屋EAST KOMAYA, Futagawa, Toyohashi

・建物:醸造用の蔵7棟、麹室1棟。安政3(1856)年創業。

・状態:醸造業を止めてから数十年が経ち、相当の傷みがきている。近々、解体予定。

第1仕込蔵内部(解体済み) 第1仕込の蔵礎石 第2仕込蔵外観(解体済み) 第3仕込蔵内部(早醸仕込蔵、解体済み)

第1仕込蔵平面 第3仕込蔵(早醸仕込蔵)平面図

第4仕込蔵外観 第4仕込蔵内部 麹室外観(1階煉瓦造、2階木造) 麹室内部(まぐさ石)

麹室平面図

2.WEST KOMAYA, Futagawa, Toyohashi西駒屋

・建物:醸造用の蔵4棟、麹室1棟、釜屋1棟他。明治32年頃創業。

・状態:本格的生産は数十年前に止めているが、建物の維持管理はされている。

第1仕込蔵外観 同左内部 第2仕込蔵内部(折置組) 第3仕込蔵内部

第1仕込蔵平面図 第3作業場平面図 釜屋平面図

麹室内部(洋小屋) 釜屋の蒸気釜

3. Silk Storage, Ooiwa Toyohashi大岩町某土蔵(大岩神社前)

・建物:大型土蔵、煉瓦基礎、木造軸組

・未調査

4.HINODE MISO, Toyohashi日の出味噌

-建物:

-状態:操業中

作業場 仕込蔵小屋組 仕込蔵仕込桶 麹室[作業場の一部を断熱材で囲んで麹室としてしていた。]

III. イチビキ