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7月17日も直前に迫った7月13日、紫苑は父親に自身の思いを打ち明けていた
「・・・もう決めたことなら俺は止めない、でも紫苑はそれで後悔しない?」
「後悔ならこの件に関わった時点でしてるよ、だからもう行けるところまで行くよ」
「分かった、じゃあ手続きに行こうか」
「あぁ待って、手続きには行くけど最終ステップは当日にする、それまで投票期間設けてそれ次第にする」
「可能なら実行しないで済んだ方が良いもんな」
「本当それ、今までずっと死神族としてしてきた勉強がマジで無駄になるのがな・・・」
「いや、無駄にはならないからね」
「あぁ・・・歴史覚えなおしだ・・・」
「お前歴史得意だろ」
「うちの家族が作り上げてきたものだから歴史が得意だったわけでそうじゃない場合もあり・・・」
「はぁ・・・分かったからさっさと行くぞ」
「あぁーどうか、どうか最終手段になる前に事を解決させてくださいー!!!」
「そんなに嫌ならやめれば良いだろ・・・」
「もうここまで来て引き下がるとか無理だって、あぁー・・・」
「ほら!男に二言は無しだ!!行くぞ」
「はい・・・」
バイト先のソファでぐったりしていた紫苑に霧斗が声をかける
「だ・・・大丈夫?」
「大丈夫、しかし白亜伊吹はすごい覚悟で死神族になったんだな、別種族になるのマジで面倒くさすぎる・・・」
「あー・・・それぐらい天使族に幻滅しちゃった中で死神族に助けてもらったからね」
「とりあえず誕生日当日、君たちは強引にでも松葉凪斗を連れ出して、ボクは奪われている身分証をどうにか奪い返すから」
「何言ってるの?私も紫苑くんに加勢するよ」
「・・・じゃあ松葉凪佐を松葉凪斗を連れ出すのに加勢させる、多分一人だときつい・・・」
「先輩たちは?」
「少年法の適用は15歳までだからね、無理に加勢させたくない」
「なるほどね・・・それはそれなんだけど決行早めても良いんじゃない?」
「確かに、善は急げというけど・・・紫苑はどう考えてるの?」
「相手の天使族が強ければ強いほどこっちは不利だ、かくまう時間は短ければ短いほど良いし準備期間いるでしょ?」
「まぁ確かに・・・」
「じゃ、そういうことでよろしく、くれぐれもこの件は松葉凪斗には言わないように」
「なんで?」
「敵を欺きたいのなら味方から欺く、うちの代々の教えだよ」
「うわぁ物騒」
イブの電話が鳴る
「あ、ごめん・・・はい」
急な電話はバニーJからだった
予定が空いたから明日会えないかというものだ
イブはそれを了承すると電話を切る
「ってことで私明日友達と遊ぶから」
「了解・・・ってさっきのバニーJ?」
「そうだよ」
「そっか・・・」
「・・・どうしたの?あ、そっか、ファンだったもんね」
「違う、もうすぐブルーム館ライブだったなぁって思って・・・」
「それがどうしたの?」
「・・・いや、チケットとれたんだけど行けなさそうだなって・・・」
「あー・・・なるほど」