『熟成って何なん』③
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嫌いな上司がいたら、
仲いい同僚との結束がさらに強まるよねー
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今日は、ウイスキーの
エタノール分子さんの好き嫌いで、
結束が強まる的なお話しです。
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ウイスキー熟成の3つめのパート。
私がもっとも興味深かったトコです。
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エタノール分子には、
水とくっつきたい、親水性の部分と、
水を避けたい、疎水性の部分があります。
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(エタノール分子CH3CH2OHは、
親水性の、ヒドロキシ基(-OH)と、
疎水性の、エチル基(-CH3CH2)の、
両方を持っています。)
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せやから、
お酒(エタノール水溶液)は、
見た目には均一に溶け合ってるよーに見えるけど、
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エタノールの、水 好き嫌い ある性質から、
エタノール分子の、
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水を避けたい部分どうしがくっついて、安定化して、
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また、水と仲良くしたいトコロは水素結合して
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構造が強化!されて
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安定度の高いクラスターを作っています。
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(クラスターゆぅんは、集合体のことです。
コロナちゅーも集まって酒盛りしてる人たちのことではありません。)
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このクラスターの外側をかこむ水分子も、
フツーの水よりも相互作用を強めて、
構造化が進んだ状態になると考えられています。
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お酒のなかに、
エタノール分子のカタマリやら、
水分子のカタマリが
できとったんですね!!!
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まじすか!!!
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ほいでまた、
ウイスキーの熟成によって、大きいクラスターが
増えてくとゆーのです!!!!!
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なんのこっちゃ!
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わかるようで、
わからんようで、
わかるフリするわ!
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こうして角があって刺激的やったアルコール感が
まろやかぁ〜なめらかぁ〜
と変貌していきます。
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分子どーしはすげー速さで
くっついたり、離れたりするはずなんやけど、
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たえずその集合体の大きさや形を変化させて動きながら
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熟成で、
クラスターの大きさと安定が増すんです。
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(水とエタノールが混ざりきってない状態とかでなくって、
分子構造性が増すんだそうです。
水 とアルコール間の相互作用は強くなっているんだそうです。)
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さらに!
それに寄与するのが
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酸やポリフェノールです!
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ウイスキーには多く含まれてて、
水素結合構造性を発達させてくれます!
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つづきは次回にいたします。
やっと、前々回の冒頭に申した、熟成のキーのひとつ、ってお話しに辿り着けそうです。
カクテルが美味しくなる謎へも繋げたいと思います!
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次回はちょっとややこしい理科話かもしれませんが、
その次の回は、< 接客 の 科学 >って禁断の領域?に足を踏み入れますよ!