『フレンチはお好き?』
― お水との切っても切れない関係 ②―
レストランでの、美味しいコース料理は食べたいものの、
ボリュームもあるし
食べると太ってしまうんじゃないかって
特に女性は、気になるトコロです。よね???
(すでに太ってたって、気になるんですよーーーーー)
数年前に、
関西のある有名料理人さんたちと研究機関が、
日本料理、フランス料理、中華料理のコースをそれぞれ作って、
総エネルギー量や成分を解析したときのお話を聞きました。
ほいだら、一食分の、コースの総エネルギー量は、
フレンチは、1700~1800kcal
中華料理は、1200~1400kcal
日本料理は、900~1000kal
だったそうです。
フレンチ!高いですねーーーーー!!!
中華料理って
油もたくさん使いそうだし、
カロリー高いんかなって思うのにー!
フレンチはもっと高いー!
ソレに比べたら、日本料理が
ずいぶんヘルシーに感じられますねー。
(ゼンブそう、ってことでなくて、
おそらくお料理の内容によって変わるんでしょうけどー。
他の資料では
フレンチは、1500~2500kcal
中華料理は、1200~2000kcal
日本料理は、800~1500kal
でしたー。)
コース料理の総量が少ないわけじゃなくっても、
どうしてこんなに差がでるのでしょう???
和食は、おだし文化。
おだしは、単なるスープという枠を超えて、
料理の根幹を支え、
素材の良さを活かした、繊細な味わいを引き出す重要な役割を担っています。
おだしの主要な味といえば、
「うま味」です!
うま味は、「アミノ酸(タンパク質を構成するもの)」のシグナルです。
生命活動に不可欠な栄養素です。
カツオとか動物性のアミノ酸とかのおいしさを、(植物性のもあるけど)
お水にうつして、
お野菜とか、いろんなものを、そのおいしさで食べられるのが、
和食です。
和食は、全体的な<水分含有量>が高いのです。
繊細な美味しいおだしを作れるのは、
軟水が豊かに使える日本だからです。
(おだしと軟水・硬水の関係は、前回の記事もぜひご参照くださいー)
一方、フランス料理はどうでしょうか???
フランスなど、ヨーロッパは、
硬水の地域が多いです。
フランス料理は、
素材をめっちゃ煮込むお料理が多かったり、
煮詰めて凝縮させたソースを多用したりします。
硬水で煮込むと濃い味に仕上げることになるのでしたねー。(前回の投稿ご覧くらさいまし)
また、昔の調理法の、お肉など長期保管した塩漬けなどの食材を利用したり、
煮込むのにワインを使ったりってゆうところでも
強めの味わいになってきます。
硬水だと、長く煮込んでも、
水に味が溶け出しにくいので、
食材自体に風味を強く残すこともできるのです。
こういった調理法などから、
全体的な水分量が少なくなります。
一食分の、コースの、総水分含有量は
フレンチは、65%
中華料理は、70%
日本料理は、80%
比べると、日本料理はずいぶんと、水分が多いですね!
フレンチは少ない!
水分含有量が多くて!カロリーが控え目になる!日本料理。
また、その他の点でも、和食がヘルシーんなることについて
べつのご機会にお話ししたいと思います。
それでもねーーー
カロリー高くてもね―――
ときには食べたいフレンチなのです!!!!!
ヨーロッパは硬水の地域が多いと書きましたが、
ヨーロッパの他の国のお料理、
たとえば、イタリア料理では、
硬水のカルシウムが、
パスタにコシを与えて、
アルデンテに仕上がりやすかったり、
ドイツ料理のソーセージは硬水で煮込むと
旨みが凝縮されて、プリっとした食感になったりします。
その土地のお料理の発展と、お水の性質は、密接ですー