『大人になると、ビールやウイスキーが美味しくなる?理由』
ビール、好きですか?
ウイスキー、好きですか?
若い頃から、飲めましたか?
ビールや、ウイスキーって、
大人の味ですね。
昔は飲まれへんかったけど、
いつの頃からか、突然飲めるようになった方、
多いと思います。
食べ物でも、
子どもの頃は、苦味を伴うものが苦手だったけど、
大人になって、食べられるようになった、というものも
あるかも知れません。
こういった、美味しいと感じるのに、時間がかかる味を、
『アクワイアードテイスト』と呼びます。
子どもの頃から好まれる味ってありますよね。
オムライスとか、ポテトチップスとか。
一方、“大人な味”には、
たとえば、苦味とか、ユニークなにおいとかが、含まれています。
それはどんなことかというと、
「毒かもしれないシグナルを含んでいる」と感じられることです。
味は、「基本五味(最近では、基本6味もしくは基本7味と言われますが、またのご機会に)」から成ります。
甘味 → エネルギーのシグナル
塩味 → ミネラルのシグナル
酸味 → 腐敗してるかもしれない、もしくはビタミンCなど栄養源のシグナル
うま味 → タンパク質のシグナル
と、『苦味』です。
苦味は、
<毒かもしれないシグナル>です。
味は、舌の、『味蕾』によってとらえられ、
電気刺激として脳へ伝わります。
味覚受容体の種類は決まっていて、
例えば、うま味は、2種類のうまみ受容体によって、3種類のうまみを感じ取ります。
甘味は1種類。
それに比べて、苦味の受容体は、25種類もあります。
多いですよね!
これは、毒で危険かもしれないものを、味わい分けるためです。
子どもの頃の方が、苦味に鋭敏で、避けようとします。
しかし、味の経験を積んでくると、
「この苦さは食べられる(毒じゃない)」と学習してきます。
苦味への感受性は、大人になると低減しますが、
また、疲れがあると、苦味感受性が低減します。
経験ありません?
お休みの日のビールより、
お仕事後や、活動後のビールが、おいしく感じませんか?
食の経験の積み重ねによって、安全を知っていくことが
新しい、おいしい、楽しい、食の体験を広げ、深めていくのですね!