『塩は入れない』
今日は、身近な、お塩のお話です。
ただ、最後に、
ドリンクメイキングに
"そんなことあんねやーーー"な
科学のお話があります。
カクテルに、お塩を、
しばしば使います。
「ソルティドッグ」や
「マルガリータ」は代表的です。
お塩は、
ざっっっくりゆぅと、
粒が粗いほうが、
口の中で、溶けるのに時間がかかって、
まろやかに感じやすいです。
粒子が小さいと、
スグ!溶けて、スグ!塩辛っ!て
なります。
(料理によっては口どけの良さを活かして繊細なものに使ったりします。)
しかし、粒子の大きさだけでなくって、
成分も大事。
精製塩は、めっちゃ塩!ですが
ミネラルをたくさん含んでるお塩やと、
まろやかで、おいしいです。
海の塩とか、岩塩とか。
<粒子の大きさ>や、
<ミネラルの多さ>とかが、
まろやかさ、おいしさに影響します。
知名度高いお塩、
宮古島の「雪塩」は、
「なんのコナや」ってくらい
めっちゃ粒子細かいですが、
ミネラルをごっつぅ含んでて
ギネスで
「世界で一番、含有するミネラル成分の種類が多い塩」と認定もされてるそうです。
ところで、
「塩 加減」って、
「砂糖 加減」より、
大事ですよね。
砂糖はけっこー少なかろうが多かろうが、
なんてことないです。
塩は、美味しい濃度は、0.6〜2%くらい。
(汁物から濃い目のおかずとか。)
多過ぎると、やべー味になります。
塩は生命維持に欠かされへんけど
取り過ぎたら死にます。
血液濃度0.9%を、えらい超えた 塩分濃度の
食べ物、飲み物は
味覚がNGを出します。
カクテルには
グラスの縁に塩付けることはあるけど、
ドリンクにはあんまりつっこまへんので、
塩分濃度ってゆー難しい問題から
逃げれてますw
お塩は味のアクセントになるだけでなくって
塩味の効果で、
ソルディドッグやらマルガリータやらの、
<酸味>をマイルドにして
<甘味>を引き立たせたり
味を引き締めたりして、
口の中で、塩が溶けるにつれ、
味の変化を、楽しめます。
さて、
塩を、カクテルに入れずに、縁につけるメリットは、
それだけでしょうか???
お塩を加えると、
お酒(水―エタノール 溶液)の水素結合構造性が弱まるという研究結果があります。
お酒の質が下がっちゃうってことですね。
お塩はカクテルの性質を変えてしまうのですねーーー。
逆に、
昔からある、クラシックカクテルのレシピには、
エタノール水溶液の水素結合性を強めるレシピのものが
多いんです!!!
水素結合構造性は強まると、
美味しくなる、いい感じになるのです。
スゴイねーーーーー!!!
お塩を、カクテルにつっこまず、グラスの縁につけるのは
お酒の質にとって
とっても合理的!!!な手法やったのですね!!!
(実験では高濃度で塩入れてるから、
ドリンクにちょびっと入れるくらいの塩の量が
そないにお酒の質を下げるかまでは
わかんないです。無責任です。すみません。)
エタノール水溶液の水素結合構造性のお話は
また別の機会に回を重ねてお話ししたいと思いますーーー。
(関連☛#冷たいと美味しい?)