『カクテルのビジュのために、
<安易に>、ミントの葉っぱや、レモンスライスを入れては
いけません。』
今日は、<香り>が、どんなにも影響が大きいかが
テーマです。
<嗅覚受容体>が発見されたのは、
1991年のことです。
意外と最近なかんじしません???
人間には、約400種類の嗅覚受容体があって、
かけあわせもできて、
<何万種類>ものにおいを感じることができます。
匂いの判断は、味よりも、かなり正確です。
感度が高く、鋭くて、記憶力もいい感覚です。
目を閉じて、
鼻をしっかりとつまんで、口にすると、
たとえば、
タマネギとリンゴ、
赤ワインと冷めたコーヒーを
判断するのは驚くほど難しいです。
(「めちゃイケ」でそんなコーナーあったん知ってます???)
ほとんどの人は、味とフレーバーを同じものと捉えています
臭いは、鼻の前から入ってくる匂いを『前鼻腔香気』といいます。
ほいで、後ろから、入ってくるのを、『後鼻腔香気』といいます。
食べ物を食べた時、味と後鼻腔の匂いを分割して感じることは不可能です。
香りと、味は、連合して感じます。
味と香りの関連付けは
学習によってなされています。
カレーの香りを嗅げば、カレーの味を連想されるのも、
連合学習ができているからです。
たとえば、バニラ。
同じドリンクを二つ用意して、
一方のグラスの<外側に>、バニラの香り「バニラエッセンス」を塗ると、
そちらが甘く感じられます。
ミルクや、ウイスキーで、試してみて下さい。
めっちゃ味がちがう気がしますよ!
バニラの香りで、甘く感じるのは、
バニラが甘いものと一緒に味わわれることが多くて、
学習されているためです。
でも、バニラの香りバニリンを抽出する、バニラビーンズは、
実は<苦い>んですよ!?
その他に、
ストロベリー、メロン、パイナップル、アーモンド、オレンジ、シナモン、キャラメルなども
香りによって、
甘みを強く感じたという研究結果があります。
逆に、レモンや、ミント、きゅうり、ジンジャーなどは、
甘さを抑えて感じさせるそうです。
(これらは、先ほど申した通り、
経験による学習からくるものなので
国や食文化によって、差がでることも考えられます。)
香りで、味の感じ方が変わるのですから、
せっかく美味しく作ったカクテルの飾りに、
見た目のために、
ミントやレモンをつけて
味が崩れてしまったら、残念ですね!
知らないと、恐ろしいコトです!!!
(ミントやレモンがだめってことでなくって、
相性によって、いっそうドリンクを美味しくしてくれることも多いです!)