『欲しくて打ち震える!味』
現在、脂味やカルシウム味などが、6番目7番目の「基本味」になる可能性があがっています。
脂味を検知する、舌の味覚受容体が発見されたのは、2010年代。
脂には人を夢中にさせる魔力があります。
一度食べただけでは、味認識するって感じじゃないけど、
次、その次、食べるときには、
クセになってしまうのです。
マウスの実験でも、そうで、脂のおいしさに目覚めたネズミは、
餌を与えようとしただけで、
脂が食べられる!という期待で、打ち震えるようになります!
餌をもらうためにレバーを押させる、オペラント実験がありました。
だんだんと、レバーを押させる回数を増やしていくんですが、
脂がやみつきになったマウスはめっちゃレバーを押します!
コレが、甘み、うま味やったら、50回とかで諦めるんが
脂が欲しくてたまらないマウスは100回がんばって連打します。
これがやみつきになった状態。
脂に高い嗜好性があるのは、
脳内にβエンドルフィンという物質が増えるからです。
もちろん人も脂はすごくクセになりますね。
人類の歴史でいっても、ほとんど飢えとの闘いの歴史でした。
人も自然と脂肪を蓄積しておこうとするのでしょう。