『まさか!の製法ウイスキー』
あの、禁断?の製法のウイスキーが飲めるのんが、カナディアンウイスキーです!
お酒って、どないできるか、
ご存知ですか?
糖を、酵母がたべて、
アルコールと二酸化炭素を出します。
200年前には、世界中で、まだ
なんでお酒ができるんかってことが、
ずっとぜんぜん謎なままでした。
(ラボアジェって人が、化学的な反応の式はわかってたけど、
何が起こってるんかはわかってませんでした。)
解き明かした人には報奨が出る!!!
とフランス政府やらアカデミーが1800年スギにゆぅてたらしいけど、
ぜんぜん解明されなかったトコロ、
1860年にルイ・パスツールが酵母によって糖がアルコール発酵することを証明しました。
そしてまだ誰も、<酵素>というものを知らなかった時代、
日本で、1887年
高峰 譲吉(たかみね じょうきち)が、<酵素>を抽出して、粉末化する方法を発見しました。
お酒作る過程の、デンプンを糖にするのが、モノ凄い効率的になるんです。
日本酒づくりに使う、麹を、お米でなく、
「麦ふすま(麦の皮。食べられへんし要らんモン)」に生えさせて、
超!コスパ!タイパ!最高!なウイスキー作りを発見したんです。
すすすすすすごいぃぃぃぃぃ!!!!!
カッコエエ!!!!!
時代先取り過ぎてる!!!
それはウイスキーの常識を覆すものでした。
高峰譲吉は、アメリカの会社から誘いを受けて渡米し
それを生かした、ウイスキー作りに着手します。
この製造方法を使えば、
金鉱を上回るゼニー💰!が期待できる!はず!
でしたが!
でも、
この大発見ビジネスが
大失敗してるんです。
仕事うばわれるモルト業者たちから猛烈反対運動されたり、
暗殺されかけたり、
大放火されたり、
あれやら、これやら、
苦難が重なり、
資金が枯渇してしまいました。
あまりの惨事、、、
それでも高峰譲吉は、
そのあとも酵素研究を進めて、
世界的に今も使われてる、消化酵素を利用した胃腸薬「タカジアスターゼ」を発明しました。
これは、世界初!の酵素製剤の発明でした。
さらにまた、お薬の世界で大発明をします。
世界で初めてホルモンを抽出、結晶化させたのも高峰譲吉です。
その物質は「アドレナリン」と命名されました。
アドレナリンは世界中で多くの命を救い続けるお薬となっています。
あの『理化学研究所』も、高峰譲吉の呼びかけから設立されました。
その他、化学肥料の会社を創って大ヒットさせたり、
アルミ製造の会社や、発電所やらを創ったり、
製薬会社の第一三共(当時は三共)の初代社長やったり、
なんかもっといっぱい功績があって、
もーありすぎて意味わかりません。
すばらしい功績ありまくりの高峰譲吉のウイスキービジネスが
潰されてたことが
酒の世界の一員の、日本人として
悔やまれてなりませんーーー。
ものすごくSDGsなウイスキーづくりやのにーーー。
ほな、その作り方を、日本でできひんのか、ってゆぅと、
ウイスキーの作り方って、国によって、法律やらルールやらが異なってて、
麹を利用して作ると、「ジャパニーズウイスキー」って呼べなくなってしまうんですー。
もうソレは焼酎やってなるんですー。
高峰譲吉の、麹ウイスキーは、
まったく飲むことができないんでしょうか???
いやコレがまた!
飲めちゃうんです。飲んでるんです。
カナディアンウイスキーは、高峰手法を取り入れてるんです。
なんとまぁ!
1939年あたりから、カナディアンクラブをはじめ、
多くのウイスキーに、麹ウイスキーの製造法が普及してるようです。
今夜はカナディアンウイスキーで乾杯いかがですか!
参考文献
高峰譲吉博士研究会
パスツール
https://japanknowledge.com/introduction/keyword.html?i=2309
日経新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28682700Y8A320C1000000/
酒の科学 白揚社 アダム・ロジャース