『味は水に、香りは油に、よく溶けます』
<味>は、<水>に、
<香り>は、<油>に、
よく溶けます。
アロマオイルとか、
香りが、オイルに、よく溶けることを利用しています。
水に溶ける香りは、
パッと香るかんじです。
お吸い物の、パッと香るかんじとか。
オイルに溶ける香りは、
持続的です。
お料理でハーブの香り使いたいときに、
ハーブを水に香りづけして使うか、牛乳にするか、生クリームにするかによって、
香りを感じていられる、時間の長さが、異なります。
パスタ作るときとかに、
熱したオイルに、先に、ガーリックやとか唐辛子やとかハーブやとかの香りをつけてから
調理しますよね。
その<オイル>によって、そのパスタ全体に、<香り>をまとわせるのです。
レモンの香りを使いたいなら、
果汁(水的な成分)よりも、
ピール、果皮に含まれるオイルを使うほうが有効ですね。
柑橘類は、
果汁に、味、
皮のアブラに、香りと、
ざっくりゆぅとそんなかんじです。ざっくりだと。
さて、
そんな、水と油、
両方の特性を持つのが、
<アルコール>です。
味も、香りも、溶け込みやすい。
ジュースより、アルコールの入ったカクテルのほうが
風味豊かで、
奥行があって、
風味の余韻も長いですね。
ちょろっとでもいいんです。
お酒入ってたほうが、
風味に立体感つくりやすいです。
(バーでのオーダー、「ノンアルコールで。」って言わはるより、
いくぶんかお酒飲めるのでしたら
「お酒、激薄で!」って言ぅて頂いた方が
風味が豊かなドリンクをお召し上がりいただけるかもしれませんーーー)
お酒はほんとぉーーーに、味も香りも、
どちらも豊かに作れることを
日々、感じさせられています。
ほいで、
水的なもんと、お酒的なもんでは、
作用が違ってくるので、
ドリンク作るときに、
たとえば、レモンやら、ライムやらを、
どんなタイミングで、
どんなふうに、絞り入れるかで
仕上がったカクテルの風味がずいぶん異なってきます。
(どう異なってくるか書くと、ずいぶん長なってしまいますし、別のご機会にいたしましょうー。)
味と、香りと、それを溶かす溶媒をうまく使うのは、
難しく、
奥深いのです。