青沼
五色沼湖沼群(裏磐梯)のひとつ(1958年頃)
(2018/12/11公開)
(2018/12/11公開)
※目印は撮影位置です
この写真、標識が写っていなければどこの風景か特定はできないでしょう。色が付かない白黒写真ではなおさらです。写真が標識を入れた説明的構図となっているのは、そういった事情によるものです。撮影者(同行者)であれば、この写真から鮮やかな青沼を思い起こすことができるはずです。現実的には、ストリートビューのこちら(2017年5月)で見た方がはるかに臨場感があります。青沼を含む五色沼湖沼群は、1888年の磐梯山の噴火により生まれたそうです(出典:福島大学「五色沼湖沼群案内」)沼の色の違い等については文末の参考サイトに任せるとして、青沼周辺は変わっていないことがわかります。標識を除いて。当時の標識は「m(メートル)」の表記が「米」となっていて時代の変遷を感じさせます。「西入口まで700米」という案内も「←600m柳沼」とより詳細なものに変わっています。今(ストリートビュー撮影時)では、コースマップやベンチまで設置されています。さて、撮影者が五色沼を巡ったかどうかは定かではありません。五色沼の写真はこの1枚(ネガ)のみ、青沼まで行き引き返したとも考えられます。しかし、この写真の標識柱左奥の水面、そして、人物右の草むらの向こう側に鮮やかな「青色」、2018年時点と変わらない青沼があったことだけは確かです。(2018/12/11公開)