由比ガ浜海水浴場
1954年頃の由比ヶ浜海岸(鎌倉市)
(2018/09/29公開 2018/09/30加筆 )
(2018/09/29公開 2018/09/30加筆 )
※目印は撮影位置です
この写真は、どこかの海水浴場で撮影されたものです。これといった目印が無く場所の特定には手こずりました。一方、撮影年の方は何とかなります。写真の少年が誰であるかはわかっていますので、年齢から逆算して「昭和29年頃」が撮影年です。「頃」というのは本人に確認が取れていないためです。さて、この海水浴場ですが、左下に人工的な岩場らしきものが写っています。岩場を降りたところが遠浅の海に通じているものと思われます。向こう岸の陸地は丘陵が横に広がっているように見えます。右遠方にはヨットが、少年の方の後ろにボートらしきものが写っています。しかし、この写真から場所を特定することはできませんでした。
向こう岸の陸地が写っている別の写真(部分)です。
左の写真の右端部分を拡大したものです。前後に重なっている陸地が濃淡により識別できます。
由比ヶ浜海水浴場付近で、で同じように見える位置を探し当てたのがこの場所です。
いかかでしょうか? ほぼ同じ陸地の重なり方です。
この写真は最初の写真と同じ日、同じ場所(鎌倉市坂ノ下)から撮影されたものです。したがいまして、2枚の写真はいずれも由比ガ浜海水浴場、材木座海水浴場方向 を撮影したものということになります。海水浴に訪れている人があまり多くないように感じられるのは、やや外れたエリアだったからでしょう。はじめの写真の左側の海には泳いでいる人が大勢写り込んでいます。由比ガ浜海水浴場は当時から人気であったことも間違いありません。ちなみに向こう岸の陸地は、鎌倉市材木座と逗子市小坪、そして葉山町あたりに続いています。(2018/09/29公開)
同じ日に撮影された写真3枚をを切り貼りし、対岸陸地をパノラマ風に再現してみました。一部欠落があります。付加した名称は推定です。左から由比ヶ浜、材木座海岸、建物が並んだ鎌倉の街並が感じられます。欠落の右側は逗子市小坪、大崎公園あたり、やや色が薄くなった部分とその先の淡い陸地は葉山町でしょう。由比ヶ浜の海岸沿いに縦長の建造物などが確認できますが、それが何であるかはわかりませんでした。(2018/09/30加筆)