伊勢神宮
宇治橋鳥居前で集合写真撮影(1939年)
(2018/12/20公開 )
(2018/12/20公開 )
※目印は撮影位置です
伊勢神宮宇治橋鳥居前での集合写真です。記念撮影の定番の場所ですので、同じ位置で撮影した写真は 探せばいくらでもあるはずです。ストリートビューのこちら(2017年7月)で後の宇治橋の様子を確認できます。写真との違いについては後回しにします。最初に基本事項の確認です。伊勢神宮の正式名称は「神宮」です。神宮には内宮(ないぐう)と外宮(げぐう)があります。神宮のお宮は式年遷宮と言って20年毎に隣地に建て替えられています。宇治橋も同じく架け替えられています。内宮参拝は五十鈴川に架けられたこの宇治橋からスタートします。すべて文末の参考サイト「神宮」からの受け売りです。さて、宇治橋ですが、架け替え後もその位置は変わっていません。実際の橋に立つと近くに架替前の橋脚のようなものが見えると思いますが、それは流木除けです。形は異なりますが、旧高野橋(サイト内リンク)にも流木除けが写っています。
この写真では橋の左手に写っている建物がストリートビューでは右にあるように見えます。しかし、橋の架け替えによって建物との位置関係が逆転したのではありません。2つの建物は別物、写真の建物は2018年の時点では現存していないということです。ストリートビューの建物は「衛士見張所・参宮案内所」です。車椅子を貸出したりペットの一時預かりもしてくれるようです。ところで、写真の彼女たちは参拝の前か後か、どちらでしょうか? 彼女たちが全員手にしているものが何であるかを考えればその答えが出るかもしれません。また、影が左に伸びていることから、太陽の位置はやや東寄り、午前中の撮影であることがわかります。
欄干の上の擬宝珠が写っています。内1つの擬宝珠には触れると特別のご利益があるものだそうです。
橋の左側に誰也行灯(たそやあんどん)が同じように立てられています。斜めに交差している装飾部分も一緒です。
国土地理院の空中写真から宇治橋付近を切り抜いたものです。橋の南(左下側)にあるのが流木除け、反対側には架替時の仮橋の跡が確認できます。1975年には衛士見張所の建物は写真と同じ位置、にあったようです。
宇治橋が同じ位置で架け替えられてきたことが空中写真からも裏付けられました。そして同じ位置であることが大きな意味を持つことになります。それがわかるのは冬至の日前後、宇治橋に架かる鳥居の中央から朝日が昇るのが見られるそうです。話は変わりますが、写真右側の樹木は枝ぶりから桜のように思えます。同じ木は残っていませんが、宇治橋周辺は桜も見どころのひとつになっているそうです。(2018/12/20公開 )
神宮 (神宮について-内宮(皇大神宮)-宇治橋・五十鈴川ほか)
伊勢志摩観光ナビ (10分で知る伊勢志摩の魅力-1.伊勢神宮を知る)
一番わかりやすい!弘法大師「空海」の解説サイト (「擬宝珠」で検索)
国土地理院(地図・空中写真・地理調査-地図・空中写真閲覧サービス-地名又は経緯度検索-地名又は施設名検索-「伊勢市宇治橋」で検索)