東大寺大仏殿前

門の向こう側に一部見えている建物は東大寺大仏殿です。その大正面に位置する中門前での修学旅行の集合写真です。撮影年は1939（昭和14）です。1937（昭和12）年に支那事変と言われる日中間の紛争が起こり、太平洋戦争（1941（昭和16）年〜）勃発前、そんな時期でした。門に掲げられた「國威宣揚武運長久」の文字がその時代の事情を物語っています。撮影位置はストリートビューのこちら（2018年8月）でご確認ください。2018年の時点でも特に変わりありません。重要文化財である中門はもとより、石段も門内を区切る柵も当時と同じようです。また、この頃から中門は閉ざされていました。ただし、元日の午前8時までは通行できるそうです（出典:華厳宗大本山東大寺「初詣」）。大仏殿入り口の表示にも違いがあります。「← 拝観・大仏殿」から「入堂口・Entrance・←」）に変わっています。（2018/11/24公開 ）